pomtaの日記

だいたい読書感想か映画感想です。たぶん。

あ、書く気になりましたね。

 なんか自宅のPCの方が日記が書きやすいです。店の方はアホな管理者(自分)のせいで、むっちゃ重くなってしまって、いっそ買い換えた方がよかろうよ、とさえ言えるレベル。そろそろ寿命も近そうだし・・・って、自宅のPCの方が古いのだが(あ

 金曜日から土曜日は町内の旅行で京都に行ってきました。京都なんて滅多に変換しないから、随分かかった・・・おかねもち町内組合のりよこうなので、自分のお財布事情では絶対に行かない、絶対に行かない、ぜっっっったいに行かない宿とか昼食の店とかに行けるので、得々の旅行なのです(じゆうような事なので三度書きました

 特に京都は、せれぶーがやってくる場所でもあるので、値段を言い出したらキリがない感じでしたが、なんやろね、二日目の昼食以外は、これぢゃない感じがありました。金額=サービスの質となって感じるかどうかは別問題という事ですナ。

 全て幹事さんお任せで、一日目は苔寺天竜寺、大河内山荘と洛西、嵐山周辺の仏閣や庭園を、二日目は清水寺成就院、周辺の買い物、無隣庵庭園を見ました。

 苔寺成就院は特別拝観という事で事前に予約をしないと入れない仕組みです。不特定多数の観光客を入れて痛い目を見たらしく、苔寺西芳寺は五十年近く前から、往復葉書による予約制だそうです。ほう・・・え、葉書?まぁ一番手間が少ない・・・のかな?

 苔寺では一番簡単な写経を行ってから庭園散策になります。一面十数種類の苔が覆っている庭園で、最近の日本では珍しいですよ。ただここんとこのお湿りのない天候のせいで苔も潤っていない感じ。

 天竜寺は、まぁ一般的な大きな庭園と言えますかね。季節の花々が売りですが、シーズンの筈の躑躅と藤が、ちょっとしょっぱくてザンネン。仏教系学校の修学旅行生が本堂で研修していましたね。その後、庭園の北門から出て、よく観光ポスターに使われている竹林の小道を通り、大河内山荘へ。

 まったく知りませんでしたが、大河内伝次郎という昭和初期に活躍した俳優さんが立てた庭園だそうで、山裾につくられているせいか歩いていると迷路に入ったみたいで、ええっと、はい。今回の旅行の中で一番興奮しましたっ(ダンジョン好き

 これ、TRPGのシナリオに使えないかな。低木の藪や高低差で迷宮のようになった庭園で事件が起きるとか、なんとか。

 二日目。清水寺成就院のお庭は散策しなきゃならない今までの庭園とは異なり、縁側から眺めるもので、僧侶の方から法話をいただきました。自分の義理の叔父にも僧侶がおいでになりますが、最近の僧侶の方の法話というものは、大変聞きやすく、解りやすく、面白いので、機会があったら聞かれるといいと思います。感銘を受けるとか、そういう事ではなく、最近の日本の仏教は人それぞれに人生を考えてもらう。答えは一つではない、という話が多いような気がします。ちなみに清水寺は檀家が一切なくて、観光客の拝観料で運営されている唯一の寺院だそうです。ある意味、現代風。そういえば『現在進行形仏教』と自らの仏教を評しておられましたな、法話された僧侶の方は(ちなみに自分より年下の方でした

 清水寺周辺はお土産屋街なので、四十分ばかりうろうろ歩き、辛い七味を購入しました。黒と柚子の二種類です。気に入ったら通販でも購入します。

 最後の無燐庵は山県有朋の別荘で、そこの洋館で日露戦争に関する会議が行われたそうです。・・・洋館・・・土蔵やん!!とか突っ込みを入れましたが(あ

 庭園は近代日本庭園の最高傑作と言われており、芝生と苔があり、東山を含んだ縁側からの風景全てを楽しむつくりになっていました。そんなに木が生い茂っている訳でもないのに、市街の喧噪は縁側にいるかぎり感じられないってのが面白かったデス。

 人混みがあまり好きではないアタクシは京都というあからさまな観光地は敬遠しがちなのですが(嵐山なんか朝九時でも大変な人出になっていた)、こうやって行くのも悪くないと思いました。いい意味で観光地ずれしているから(あ

 あと、公の管理が京都府のものはほとんど見た事がなく、ほとんど京都市の管理になっているのが印象的でした。京都市内は『府』があんまり管理や運営に手を出していないのかな?(名古屋市内には割と愛知県の管理している施設が結構あるけれども)ただ単に自分の見た範囲がそういうところばかりだったのかも知れませんがね。

 あ、それから、やはり徹頭徹尾お酒漬けの旅でした。はい。

今公開されている映画の前編?

 確か去年公開された映画だと思ったのですけれども。

 

  割とサノスって悪役のキャラクター像って好きですよ。この機械的に半分人口を減らすとかやらかすとか、その動機が善意によるものとか、うひゃー、地獄絵図だぜい。たぶんラストは今公開中の映画に繋がっているのでしょうね。来年あたり見れるのかな?なんかYoutubeでは早々に今公開中の映画の続編というか、続きみたいな映画の予告が流れているから、ああ、まぁそうだわねーとか思ったりしたり。

 あとGW中に見た映像は『日本の歴史』という三谷幸喜さんのミュージカルだったけど、たぶん販売されていないだろうからいいか(え

 出演者の香取慎吾さんがミュージカル初体験らしいです。あと、声質が意外に低い。なるほど。

 あとは読み終えたもの。

 

深い河 (講談社文庫)

深い河 (講談社文庫)

 

  図書館から借りたので全集からです。Iさんに勧められて読んでみました。純文学というカテゴリーだそうです。勧められた理由は現在最高峰のキリスト教文学だと。

 理由はまだ納得できないのですが(良く解らん)、身構える事なく、とても読みやすかったです。また日本人にとってはキリスト教というものはこういう理解でいいのではないか?という遠藤周作キリスト教徒)さんの思想の結末みたいなものになっていると感じました。最後の長編作品らしいし。

 自分は基本的に一神教というものが好きになれないのですが、たぶん遠藤さんも日本人として納得できないところがあったのでしょう。そして物語の中の『道化』になっている人物にキリストを見、共感するのです。あ、別にキリスト自体は嫌いじゃないです。純粋で愚かしいけれども誠実な、ある意味尊敬すべき人だなぁ、と。それを『聖職者』が介在するとうさん臭く見えたり聞こえたりするのは、自分の心が汚れているせいですかね?

 『沈黙』も読んでみよう。

 

  ってきり『老人と海』になるのかと思いましたが、あるいは『白鯨』。ま、そんな事はなかったです。んで来年アニメになるんですって?うーむ、完結していない物語のアニメ化には反対なのですが、どうなるんでしょうね。

 次巻が楽しみです。

 んで明日の朝から町内の京都旅行に出かけるので、日記は書けないです。覚えていたら日曜日書きます。(あ、この書き方は書かない奴だわ

ライブ映像も見ていたのです

 購入して二か月半ほど経過して、ようやく見れました。これもGWに時間確保した理由の一つです。

 

10th Anniversary Live at BUDOKAN(初回限定盤) [DVD]
 

  最近は気に入った曲の入ったCDしか購入しなくなったのですが、Nothing Carved In Stoneはほぼ全部のCDを購入しております。大人買いの勢いみたいなところがありますが。楽曲が格好いいなぁ、というのが最初でしたが、なんでここまで気に入ったのかな?と考えると、おそらく、そのややスモーキーなボーカルの声が気に入っていてるのかも知れません。

 メンバーの事はwiki程度しか知らなかったので、今回の映像でのインタビューで、ボーカル以外がほぼ同年代で、ボーカルだけがやや若い事が判明。このバンドの結成契機が、それまで在籍していたバンドが活動休止になった為、次に何をやるか?と考えたギタリストが、一番組んでみたいベーシストとバンドを組もうと思い、実行したのが最初。んでドラムはどうするって事になってベーシストが紹介し、ボーカルなしのままで準備が進められ、あるインディーズのライブ映像で偶然見つけたのがボーカルさんらしいです。

 今回のライブ映像は武道館ライブのものらしいですが、へー、武道館なんだ。意外だな、と思っていたのですよ。メンバーの人、ベーシストも『似合わない』って思っていたらしいのですが、ボーカルの人が是非やりたいと考えたらしく、あ、なるほど、他のメンバーが実績も技術も勝っているから、フロントマンとしての実績が、達成感が欲しかったのかも知れないなぁ、と。

 四十歳ごろを最後にライブに行っていませんが、この映像を見ちゃうと、また行きたくなるのが不思議なのです。

 次、読んだもの。

 

前田利長 (人物叢書)

前田利長 (人物叢書)

 

  結構書いたので、簡単に感想が書けそうなものを。なんでそう思うかというと、あんまりに感銘を・・・げふんげふん!!

 いうなれば最も最初期の豊臣、徳川大名と言っていいでしょう。親父からして織豊大名の前田利家だし。ある意味、彼の決断が徳川幕府を成立させた契機とも言えますが、彼自身も豊臣秀頼に忠誠心はあったようですが、政権運営者には不信感みたいなものがあったのかも、と。後、組織者としては卓越していたようです。そうでなければ加賀百万石を形成できないか。

 入門編みたいなつもりで借りた本なので、次はより詳しい本に挑んでみようかと思います。図書館にあったらね。

酒と映画と、読書と惰眠(少し散歩

 そんなGW後半戦でした。珍しい事にTRPGボドゲをやった日が一日もない。

 その理由は、録り貯めておいた映画を消化したいというのがありましてね、しかも一本三時間越えという映画の三部作でありまして、こいつは時間を確保しないと絶対見れないぞ、と。一日休みなら幾らでも見れるぢゃないと思われるでしょうが、日頃TVを見ない自分は部屋にTVを置いておらず(こういう時、購入しておけば良かったと思う)、リビングは両親のくつろぎの場で、迂闊に両親、特に父親の前でTVを見ようものなら、画面に向かって罵声が飛んでくるという有様で、ゆっくり映画に没頭できないものですから、彼らが寝静まった時間に見るしかない。そうなると十時過ぎに見始めたら三時間越えの作品だと終了が午前一時過ぎになり、下手をしたら就寝が午前二時・・・翌日予定があるなら休日だろうと午前六時半に起きなければならない(ブラウザゲーのデイリー任務のせい)ので、そんな事をやっていたら身が持たない。なら、予定を入れなければいいぢゃない!!そんな感じのGWでした。はい。

 んで最近翌日が何も予定がなかったら葡萄酒一本とつまみを山ほど用意して映画を見る事が日常化していまして(太るもと)、午後三時半過ぎから付近のコンビニをはしごしてつまみを探すというのがGW中の日常でした。だいたい行って帰るのに歩いて三千歩から五千歩圏内にコンビニ各社があるのでネ。今回それでローソンと炭焼き鶏(塩味)とセブンイレブンの塩サバが個人的にあたりだと感じました。また変わるかもね。

 さてそうまでした長編三部作映画はこちらです。

 

ゴッドファーザー コッポラ・リストレーション ブルーレイBOX [Blu-ray]

ゴッドファーザー コッポラ・リストレーション ブルーレイBOX [Blu-ray]

 

  これで三部作全て入っているのですかね?1945年頃から1970年代まで、マイケル・コルレオーネという人物に焦点を当てたマフィア・ファミリーの物語です。テーマ曲が有名な奴。第三部は1990年で、確か映画館でバイトしていた時分に公開されていたと思うのですが、当時はなんとなーく見なかったのです。二十代前後の自分は初心なので。

 今回見て、やはり加齢した後に鑑賞して正解だったと感じましたね。そこにあるコルレオーネ・ファミリーの悲劇的傾向のある物語に、入り込む事もなく、ある程度距離を置いて観る事ができたので。

 これ、その後の映画の演出に結構影響を与えているような気がするので、機会を設けて是非見ていただき来たいのですが(なるべく動じない年齢になってから)、今回デフォルメされているとはいえマフィア・ファミリーの物語を見て思った事は、日本の中世武士団や、古代ローマのパトリオーネクレメンティス(だったかな?)もこんな感じだったのではないか、ということ。

 古いタイプのマフィアって相互援助組織みたいなところがあって、『名付け親』を中心に相互援助していく貧困地域の自発的に組織だったりします。公的な権威や秩序は自分たちを守ってくれない。そんな底辺の人々が結束し、自分たちの生存権を守る。その為のメンツであり、誇りであり、容易に定職につけない故の犯罪行為であったりします。

 このコルレオーネ一家も、邪魔者を消したり脅したり、という犯罪行為をしながら日常的に営むのは売春やカジノあたりまでで、麻薬にまでは手を出しません。それが貧しい人々を食い物にする行為であると知っているからで、その為に激しい戦争を行い、傷つき、敵対勢力ボスを全て排除した後にニューヨークからラスベガスへ拠点を移します。そして稼業はひたすら表の、『綺麗な』事業を目指すのですが、軋轢を実力で排除していく手法は変わらず、三部最後の悲劇へと結びつきます。

 主人公のマイケル・コルレオーネはひたすらまっとうな道を望むのですが、しかし気がつけば自らの手を血に染まっていく・・・その矛盾が悲しく切なく・・・第三部はコッポラ監督自身の為につくってしまったと述べていますが、興業的に成功していなくても、あの物語はあれで良かったのだと思います。

 時間とって一気に見て良かったです。

 他の作品については、また明日以降。

平成最後の営業日

 と言っても今日は四月末日の請求書を起すだけの簡単なお仕事なのですが。それよりも本日図書館に返却する本があるのですが、雨が降っているでござる。徒歩で返却にいかねばならないでござるか。トホホでござるよ。

 GM前半の四月は毎日予定が入っていました。土曜日は、とらいあどさんでFGOの同人TRPG、日曜日は、リアル脱出ゲーム初体験、月曜日はD&D5eで平成最後のTRPGセッションを行いました。

 平常運転やね。

 今夜からの後半戦は5/2のベルギービールウィークエンドと5/5の幻想TRPGさん以外は何も予定を入れていません。何故か。ようやく、『ゴットファーザー』三部作を見るチャンスを得たからですよ!!録画は三月だっけ?に終えています。しかし一作一作が三時間超えている作品なんですよ。まとまった時間を用意しないと見れないぢゃないですか。なので4/30、5/1、5/3の夜に今のところ見る予定。あ、それぞれ葡萄酒一本お供にする予定。当然、ツマミも(太るもと

 ようやくこれでコッポラ代表作を見た、と言えます(GM明けには)。ま、だからなんだ?なんですけどね(あ

 さて読み終えたもの。

 

楽市楽座はあったのか (中世から近世へ)

楽市楽座はあったのか (中世から近世へ)

 

  通説という皆が根拠なく納得してしまっているものを、資料から再検討を加えて実態を明らかにした本です。結論から言うと、教科書的な解釈の楽市楽座はなかったようです。それぞれの『楽』は新規参入者に優しいとか、誰でも商いができる、という意味ではなく、市を運営するもの、座を運営するものにとっての『楽』であって場合によっては通説とは真逆の意味合いであったこと。また為政者からの施政ではなく、実際の運営者からの要望であったこと。流行ったのは戦国から織豊期にかけての五十年あまりであり、その後の江戸時代にあって『楽市楽座』の制札のうち、諸役免除の特権、つまり免税特権のみを要求しており、商売上の自由とかには触れていないのですね。

 考えてみれば戦国期の支配者は年貢収入よりも市からの矢銭という軍事臨時課税の方を重視する傾向があるような気がします。もちろん兵粮にもなる米も重要ですが、銭は流通している物資を即時購入に充てる事ができます(ヨーロッパの王権も臨時税だった戦争税の拡大、延長によって収入を増やしてきた筈)。その彼らが市場を保全、発展させる理由は、そこから戦時課税を取り立てる事が目的な訳で、自由で誰でも商売ができても、そこに課税されたら皆二の足を踏みますよね。

 だから諸役免除の、免税特権の記憶だけが都合よく江戸時代でも残されたらしいです。

 まだ読み込めていかなかったかな。書いてみて、何が言いたいのか良く解らなくなってきたよ。まぁ一つだけ確かなのは、楽市楽座は近世城下町の基礎になった訳でもなく、交通路の変更や災害による被害によって楽市楽座特権を持っていた市場も、結構簡単に消滅しているという事実です。

 つまり、この一片の法令で何か近世的な流れが始まった訳ではなかったという事です。

 過大評価は禁物ということ。

 んで次回の日記は一週間後ですね。それではエア読者の皆様、それまで、ご機嫌やう。

最後の戦国大名

 本来、水曜日の晩に読み終えようと頑張っていましたが、昨日の読了です。

 

  著名な父北条氏康の息子だけど、実質的に北条家滅亡時の当主という事で、江戸時代中期から評価が芳しくない北条氏政ですが、上杉謙信武田信玄、勝頼父子を向こうに回して、北条家の最盛期、関東最大の戦国大名になったのは彼ですし、この本を読むと父親氏康は勝負師で、自身が取り決めた制度に対しても大雑把に対処する性格なのですが、氏政はきっちりと制度運用を行う性格だったようです。

 また家中全般に指導を発揮するだけの行政、戦術の力量を持ち、また巨大な組織となった北条家の維持を最優先にした為に博打を打つという行為を控える性格であったようです。つまりその手腕は一言でいうと手堅い。

 これは物語的な好奇心や興奮を欲する人には、あんまり向かないタイプの人物像ですかね。しかし彼の性格が北条家の体質を決定づけ、尚且つ、強靭な耐久力を与えたとも言えます。

 良く言われる豊臣政権への対処ですが、詳細に見ると、これはもう取次に人を得なかった為の齟齬としか言いようがなく、そして北条氏政が『戦国大名』であったから招いた結末とも言えます。

 戦国大名とは、自身の組織する軍事力によってその勢力を保持、拡張する存在であり、自立を前提にした権力です。中央に無条件の裁定を委ねたりしませんし、殴られたら殴り返す事を当たり前と考える権力です。著名な名胡桃事件も、どうやら城内の内紛で片方が北条家を頼った為に、それに北条側が対応して出兵、接収したというのが真相のようです。ここで頼られた北条家が、あくまでも徳川家に属する真田家家中のトラブルとして、中央政権に報告してからその判断を仰ぐことを『豊臣大名』として行っていたら問題はなかったのですが、『戦国大名』として自身の武力によって対処し続けた北条家は反射的に接収へと動きました。ここのところを確認、そして念押しして周知徹底させるのが取次の責任なのですが、北条家の取次を務めた人たちはそれを行わず、それ故に秀吉から罰せられています。

 ともあれ必敗と現代の視点で見られている小田原合戦ですが、当時の北条家としては十分に勝算がある戦いでした。何より小田原城に五万余り主力を温存したままでの籠城戦であり、豊臣方はその大軍故の補給不足で、常に瓦解の危機と隣り合わせの、綱渡り運営でした。事実、最前線で指揮を執っていた北条氏政は最後まで戦う意思を失わなったのですが、内外の劣勢と家名存続を願ったであろう息子氏直の判断により、北条家は降伏します。氏政の抗戦意思を奪う事は息子でも難しかったようです。

 結局中央政権に抗戦した責任者として氏政は弟氏照、宿老松田憲秀、大道寺政繁とともに切腹するのですが、伝えられている辞世の句にはまったく後悔が見られないといいます。軍事力によってその存続を保証していた『戦国大名』が、その軍事力によって敗北した事に悔いはない、という事らしいです。

 もしも北条氏政がもっと高齢で、氏直が経験を積んでいたら、豊臣政権への対応も変わっていたかも知れません。また取次が能吏であったなら、何より紛争当事者の庇護者が関東取次役でもあった徳川家康てはなかったら(家康は過去の経緯はどうあれ、当事者の真田家の寄親であり、真田家を庇護する立場に当時あったので)・・・ま、でも中央の判断に全てを委ねるなんて危険な行為を北条氏政が承知するとは思えないし、これも定めなのかも。

 そういえば彼の曾祖父、伊勢宗瑞は最初の戦国大名とも言われたりしていますが、一族で最初と最後を飾るというのは、北条家が戦国時代を代表する存在であった、という事かも知れませんね。

 あ、ちなみにアタクシの中で、北条氏政と対立していた武田家や上杉家の評価は世間一般より低いです。特に上杉謙信は己の軍事カリスマと『関東管領』という室町秩序に依存した権威しか持たず、後継者景勝はそのとちらも持たなかった故に、何十年もかけて自分の立場を築かなければならなかったので、戦国大名という組織者としては、どうなの?とか思いますしネ。

むっちゃ眠たかった

 昨夜は読み終えるぞーっと小説を読んでいたのですが、何度か寝落ちの危機に陥りました。なんで?でも夜に寝落ちって、この機会を逃さず寝てしまえば、寝つき良くね?とか思いますが、読み切らなきゃならないと頑張りました。頑張る事か?

 

星系出雲の兵站4 (ハヤカワ文庫JA)

星系出雲の兵站4 (ハヤカワ文庫JA)

 

  ようやく異星人の一端が理解でき、それを利用して星系外縁の根拠地を特定、降服?させる事ができたようです。集団知性かー・・・なるほどねぇ。特定数の個体以上にならないと知能はあるけど知性が発生しない、スウォーム人と同じ形態⁇

 んでもって相手本拠地の星系の場所も解ったらしいです。急展開ですね。ここにきて女性キャラが活躍しだした三巻から人類側の足並みが揃っているのですが、そろそろその足並みを狂わせるような事件とか起こるような気もするのですが、さてはて。

 第二部が開始されるのは何時ですかね?期待して待ちませう。

 んで昨夜は結構楽に寝落ちできました・・・ん?でも寝起きはそんなにスッキリしていません。次にアホみたいに眠れるのは5/1の朝かなぁ。惰眠を貪りたいなぁ。まぁ貪ってみるとそんなにいいものでもないと解るけど(オイ