pomtaの日記

だいたい読書感想か映画感想です。たぶん。

言わんこっちゃない

 はい、読み終えた本はありません。そりゃね、昨日二冊も感想書いちゃったから。分割して一冊づつにしておけば良かったのに。

 とはいえ昨夜録画しておいた映画『化物語』の一作目を見ました。演出は、納得できるけどウザい。ウザいけど納得できる、みたいな?三部作なので三作目を見たら感想を書こうかと。化物語は噂は聞くけど見てないし、読んでもいないので、まっさらな気持ちで望めますが、さてはてどうなりますやら。

 現在は三冊同時進行で読んでいます。とはいえ室町幕府の将軍と管領の列伝はストップ中。国衆の一般向け教養本も結構なポリューム。んで帯の煽り文句『この本が売れなかったら、私は編集者を辞めます』に引かれて購入したのが津原泰水さんの『ヒッキーヒッキーシェイク』。とはいえこちらも箸休め的なスピードで読んでいるので、読了は何時の事になるやら。

 それよりもボトムズTRPGのシナリオ完成させないといけませんからね。

 そんな訳で昨日は長い日記でしたが、今日はその四分の一ぐらいの分量ぢゃないかと思うのですが、こんな日もあるという事で、許してちょんまげ(許しを請う態度ではない

読み終えました。

 二冊とも。よせばいいのに。明日書くことなくなっちゃうぢゃん!!しかし読み終えたからには感想を書いてしまおう。そうすると片付くから(何が?

 

ブルボン朝 フランス王朝史3 (講談社現代新書)
 

  最初の『カペー朝』から十年。ようやくの完結です。一番『華やか』で有名なプルボン王朝ですが、著者の佐藤さんの評価は『太陽王』ではなく始祖のアンリ四世、そしてフランス革命時のルイ十六世という順番で高いようです。最初と終わりか。

 まぁアンリ四世は解りますよ。創業者ですし、宗教戦争まっさかりのフランスを何とかまとめあげた『ガスコン』ですよ。狡知に長けた田舎者。『三銃士』のダンタニャンと同類ですからね。

 しかし世評では芳しくないルイ十六世、フランス革命の事を調べるほどに、革命議会との丁々発止のやりとり、そして賭に破れた後の潔さを思うと、まぁ確かにね、と納得したりします。

 翻って一番有名なルイ十四世はフランスを統合する指標として豪華絢爛な宮廷生活を『つくった」のですが、さて有効に機能したのかと問われれば・・・さてね?大きな戦争を四つ(だったかな?)行い、ほぼヨーロッパ中を相手に互角以上の戦いをしましたが、得たものは現在の国境線ってとこですかね。植民地争奪戦は完敗ですし、何よりも大借金国家になってしまったし。

 残りの歴代の王たちの評価なんて、まぁ、はいはいってな感じ。結局のところアンリ四世の成果を継承したのは息子のルイ十三世ではなく、彼の宰相であるリシュリュー枢機卿であり、ハプスブルグ家の覇権に挑戦し勝利して尚且つ王家に反目した国内勢力を黙らせたのは、リシュリューの後継者マザラン枢機卿でしたから、王の評価が上がろう筈もないと。

 それにブルボン王家自体、イギリス王室のような「君臨すれど統治せず」の域には、つまりは近代的な王家のあり方を取得する事ができず、王政復古に失敗したのち、今日に至るまでフランスは共和政、民主制、つまり王はいらない国家になったのですからねぇ。

 あ、でもイギリスに比べて相対的に女性の地位が高く(あくまでも比較の問題です)感じられるのはルイ十五世の寵姫ポンパドール夫人が女宰相みたいな役割を果たしたから、かな?個人の感想ですけれども。あ、ここでもやっぱり王ではないですね、はい。

 

 江戸時代まで評判のいい、つまりは鎌倉幕府最強伝説をこさえた男と言っても過言ではない彼の評伝です。江戸時代以降は三人の上皇を配流した男って事で評判を落としましたが。

 彼自身は北条時政の次男で、最初は江間という分家を立たされていました。長男の宗時が源頼朝旗揚げの時に戦死しても、彼は北条時政の跡取り扱いされず、弟の時房が、ついで後妻牧の方の息子政範が時政の後継者扱いだったようです。義時は源頼朝とその御台である同母姉政子の庇護というか、支援を受けていたようです。

 だから後から見ると北条時政の政治資産を継承していますが、それは結果論で、時に迎合、時に反発する存在であり、最終的には北条時政夫妻が源実朝に代わって自分たちの娘婿を将軍にしようとした計画を捕らえて排斥しています。このあたり親子というよりも別の家を建てた当主同士で利害が対立したから、って考えないと理解しにくい。

 後は自らが御家人たちより一歩ぬきんでた存在となる為に様々な事を画策、失敗した事もありますが、和田合戦で勝利して政所だけでなく侍所も掌握し、その侍所の役人に自らの被官人(非御家人)を配して、彼らに御家人を統率させる事で、相対的に他の御家人たちとは異なる立場を手に入れた、と。

 決定的だった承久の乱の勝利に関しても、当初はかなり弱気で、勝利が確定するまでおろおろしていたようです。気持ちは解る。朝廷から名指しで追討命令出されて、それを個人的な問題から幕府全体の問題に拡大解釈して、鎌倉幕府として『上皇ご謀反』という背理を通したのですから。このあたり、義時の尻を叩いたのは老練、老獪な官吏出身の御家人大江広元、三善善信あたり)たちでしたが。

 あと、彼の子孫は得宗家と言われますが、彼の法名から取ったのではなく(観海というらしい)、子孫時宗追号と考えられる「徳崇」から時宗子孫を「とくそう」と呼び、得宗家と呼び習わしたのではないか、という説がありました。

 面白いですね。

 

もうちょっとで読み終わるんやで?

 同時進行で佐藤賢一さんの『ブルボン朝』と『北条義時』の評伝、そして室町幕府将軍、管領列伝を読んでいます。列伝は、まだまだ先かしらん?まぁ他の二冊も忙しくなったら止まるのですが、途中経過ですと、佐藤賢一さんは小説家なので新書で発刊されているフランス王朝史シリーズは題名に『物語』をつけるべきだったかなーっと。個人的な感想に満ちあふれていましてね。それが魅力でもあるのですが、ルイ十四世の項でスペイン継承戦争のくだりに、あ、そんな個人的な衝動で戦争を開始した訳ではなかったろうに・・・とか突っ込みを入れてしまいましてね。十年以上前から『スペイン継承戦争』なる本を読んでいたものですから、こんなあっさりと書かれても切ないなぁ。まぁ通史として、筋さえ解ればいいんだから、面白おかしく書いちゃったら勝ちだよな・・・あ、これは歴史研究書ぢゃなくて、『物語』だったんだーっと、最後のシリーズになって気がつくオイラ。

 今『女好き』で簡単にくくられてしまったルイ十五世の話に入っています。何人も寵姫がいたけど、ほぼ姉妹同士って・・・え?実の姉妹が〇お姉妹・・・しかし一番有名な寵姫ポンパドール夫人が出てきました。まだ読んでいません。読みたいです。

 『北条義時』の方は、意外に父親の北条時政はもちろんの事、割と同調して行動していると思っていた弟の北条時房とも軋轢があったようです。そして最大の庇護者は北条政子。義時にとって最大の味方は、この姉なのでした。あと義時の代までは同時代人は『執権』と呼んでいないようです。『執事』だったようで、義時の長男泰時から『執権』が定着した、と。

 薬のせいで普段よりも睡魔に負けそうです。睡魔に負けなければ、『ブルボン朝』の感想文は明日、書けるでしょう。たぶん。

 

スペイン継承戦争―マールバラ公戦記とイギリス・ハノーヴァー朝誕生史

スペイン継承戦争―マールバラ公戦記とイギリス・ハノーヴァー朝誕生史

 

  何も図柄がないのも寂しいので。この本はお勧めです。第二次大戦期の英国首相ウィンストン・チャーチルのご先祖が大活躍し、議会政治と自らも利用してのし上がった寵姫(アン女王の友人という意味)政治に破れて失脚する話。ルイ十四世最後の戦争でもあります。以前に日記に書いた本をまた紹介してしまった。ま、いいか。

胸焼けな週初め

 月初めでもありますが、ちょっと調子に乗って土日と結構な量を昼夜と飲んだり食べたりしました。正直、今日は一食抜いても平気なくらいだけど、出されたものは食べる主義なのでいただきます(オイ

 TRPG三昧な週末であり、食べまくった週末であり、飲みまくった週末であります。今夜は早く寝よう。あ、7/7のセッションの準備をしてからナ。

 土曜日はダークソウルTRPGでした。強くなったなぁ。シナリオの想定時間前後にボスを倒せるようになったのだもの・・・つまり、制作者サイド想定の強さに、ようやく我がPTはなれたって事ですか?(あ

 まぁそういうゲームだという事ですよ、はい。早く終わったのはGMさんの仕事の都合もあったので、そのまま名古屋駅へ。買い物される人に付き合って、その後飲みに。正直、昼飯が重たかったのであんまり入らないだろうと思ったのですが、酒の力で食べてしまえるものですね、はい。

 日曜日は岐阜のアンリミテッドさんへ。深淵の渦型を回す手引きのようなものをAさんがこさえられたので、それを試してみたいなぁと。でもね、深淵にしかないテンプレートだからって『黒騎士』を四人並べたのは、正直ヤリスギ感がありましてね、そんな四人を相手にするのだから、ルールブックにある最強クリーチャーを出すべきだろうって用意したのもアレでしたね。参加者の方々は危険な匂いをかぎつけたようで、成立しませんでした。

 でもね、なんか若い人から「興味があった」「次点でやってみたかった」とか言われてしまうとですね、おいちゃん本気にするからね。

 まぁ渦型の件はまた考えます。そんな先週末でした~

途中だけど、まぁいいや

 今日読み終えるとか昨日の日記に書いていましたが、まだもうちょっと残っています。でも・・・まぁいいか。日記を書いた後で読み終えます。

 

  遣隋使に派遣された事で教科書にも載っている小野妹子ですが、彼を出した氏族、小野朝臣の事を書いている評伝です。つまり個人ではなく一族全ての事を書いている。その理由は・・・一人ではとてもぢゃないが記事が足らなくて一冊にならないから!!

 名前は売れてても、それ以外の事績が残っていないので、仕方ないと一族全体、平安時代中期まで書いています。飛鳥時代から平安中期って四百年ぐらいだよね?

 昨日も書きましたが小野朝臣は外交と軍事を司る氏族でして、妹子の末裔たちも遣唐使遣新羅使、遣渤海史などに参加しています。太宰府長官職も多い。また東北征伐にも業績を残しており、陸奥や出羽の国衙鎮守府の将軍職などにもついてます。

 他にも書や詩、和歌を良くした人物が多数輩出されており、万葉歌人漢詩人も多いです。ま、政治のメインストリームにはいないのですが(あ

 古代から活躍する氏族で、こんなに息の長い一族も珍しいかも知れません。活躍した人数が、事績が残らず職名と名前だけとは言え、かなり多い。

 外交を担当し軍事を担っていたが故に、新技術、新しい文化に敏感で、その為に長く実務を中心に活躍した一族。そんな感じです。

 

 

 

  まぁ明かされてしまえば、どってことないのですが、陰謀ネタが好きなので、そして比較的購入しやすい文庫なので読んでいます。来月と再来月も上下巻ですか?では8月に一気に読むと致しましょう。

 え、感想?蒼崎橙子というイカレポンチな女が好きなので、彼女が活躍(?)して嬉しかったですよ。彼女の師匠もイカレポンチで好きだなぁ(ほわほわ

居眠り三昧

 刺繍屋さんからあがってきた商品が配達ではなくて、発送するものだったので、瞬く間に終わってしまい、入荷の連絡を頂いたけれども、あ、雨が降っているからさー、他に出かける用事がないから車動かすにも、がそりんが勿体ないからさー、昼から出かけていません。本を読みながら転た寝と戦っていました。もちろん敗北しています。あ、電話が鳴ったら反応しているから、その分野では勝利です。

 ご心配なく。明日は仕事があります。請求書も可能なら昼から起こしたい。月末締めをナ。

 んで、転た寝しながら読んでいるから読み終わった本もなく、昨夜も時間はありましたが二時間の映画を見るだけの気力は残されていないと自覚しており(Eテレの又吉さんが出演している番組を見ているだけで意識を失いかけたから、ダメだと理解した)何も読み終えず、何も見ていません。

 んで読んでいる最中の、小野妹子とその子、孫の評伝に関してですが、詳しい話は明日できると信じて、教科書に出ているから聞いた事がある人が大半だと思われる小野妹子、ですが、その事績となると遣隋使に行った事、だけっぽいです。しかし二回、しかも前回中国の劉宋(中国の南北朝時代の、東晋の後継王朝。南宋って書くとこの五百年後の王朝になっちゃうので劉氏が建てた宋という事で、こう中国の方では呼ぶ・・・はず)に使者を送ったのは百年以上も前とあって倭国側には何の記録もなかったようで(そういえば倭の時代に漢字を使える人は・・・いたんだろうな?)、外交作法も何もかも解らん状態から、何とか国交を樹立させた小野妹子の業績は称えるべきかも知れません。

 んが、小野氏という氏族の事績が呆れるほど残っていない。古代氏族の和邇と同祖連合(実際の血縁はともかく、同じ祖先を持つという神話の下、結合していたらしい)していたらしい、ぐらいしか解らない。あと、山城と近江の滋賀郡あたりに勢力があって、どうも大和政権の軍事や外交を担ったらしい、ぐらい。

 こういうのって日本古代史では良くあって、あんまり整理が確定しておらず(反証しようにも資料が限られているので、検証できない)、なので読んでいても頭がごちゃごちゃになるのです。斜め読みどころか、すっ飛ばしても居眠りしていた(オイ

 まぁたぶん、明日の日記までには読了していると思いますヨ?たぶん・・・

眠い

 久しぶりにこの題名を使いました。昨夜の飲み会がPM9:00スタートで、その前に空きっ腹にカクテルを一杯飲んだので、少しきているかも知れません。あと皮膚科に行って食後に飲めと言う薬を手配されたので、そのせいもあるかも知れません。

 なんだかふわっふわな一日でした。あんまり忙しくなくてヨカッタ(ほんとはヨクナイ

 それはともかく読み終わったもの。

 

風光る (43) (フラワーコミックス)

風光る (43) (フラワーコミックス)

 

  次巻あたり近藤さんがグッバイしそうです。流山って地名が出てきたしナ。それに沖田総司グッバイの地とも言われる植木屋さんも出てきたし、そろそろ大詰めな感じですよ。長かったねー。

 

カナダの歴史を知るための50章 (エリア・スタディーズ156)

カナダの歴史を知るための50章 (エリア・スタディーズ156)

 

  そういえばカナダの事、ほとんど知らないなっと思って入門書になるだろうと借りてみました。五十項目の紹介文でまとめられています。一般向けですが、手強いかも。

 現在のカナダの姿になったのって第二次大戦後なんですね。構成している州の成熟度というかイギリス本国とのつながり具合で待遇も地位も異なるし(HOI4でなんでニューファンドランドがイギリス扱いなのか、ようやく解ったわ)。

 現在では国全体でリベラルな印象のあるカナダですが、ある時期になってからそういう体制になったようで、もともとは白人、中でもイギリス系至上主義みたいなところがありました。フランス系を初めとする他の白人系移民や、先住民、有色人系移民への差別、抑圧を経て、現在では過去を謝罪、損害補填する方向になっているようです。第二次大戦中の日系移民に対する、アメリカ以上の過酷な処分(処分としかいいようがない)で戦前からの日系人は大変用心深くなっているようです。

 最近のカナダは国益になる移民、難民を受け入れる方針になっており、これって少子高齢化の日本が今の規模の人口を維持したいなら、参考になる方法ではないかとも思いますがね(非英語国に帰化する事がどれほどの魅力があるのか、よく解りませんが。現在の日本で自分でも解るメリットは治安の良さ、ぐらいかしらん?)

 中規模国家でありながらサミットの一角を占めていた理由も、米英と緊密な関係(全てが友好な関係ではないし、場合によってはどちらにも属さない外交を展開する柔軟さがある)とPKOのハシリを国連と共に開始した歴史が関係するのでしょう。

 日本もこういう立ち位置を国際社会で占められるといいですね。