pomtaの日記

だいたい読書感想か映画感想です。たぶん。

こわ

 店のPCが絶不調です。そろそろ買い替えの時期なのかな?うーむ・・・それはさておき読み終えたもの(え

 

徳川家臣団の謎 (角川選書)

徳川家臣団の謎 (角川選書)

 

  図書館で借りた新作ではなく、購入しました。井伊家のところはムーブメントに乗った、というか、これがあったから発行しようという許可が下りたのだと思うけれども、ここだけファンタジー成分でできているような、妙な感じです。

 家臣団とか書いてありますが、前半は家康の家系についての考察で、家康、祖父の代までは確実だけど、その上の世代とのつながりが、なんか奥歯にものがはさまったようで、確実視できないようです。家康祖父、清康という男の位置づけが難しいらしい。父親という事になっている信忠との関係を見るに、十三歳で家督継承はともかく、その幼い当主を戦闘の主将にするなど危険極まる。もしかしたら彼は信忠息子ではなく、一族(もしかしたら弟)であり、最初の征服である山中城攻略も、当時その城と領域を持っていた西郷松平氏の家内紛争に乗じる形で行われた乗っ取りであり、その成果をもって岡崎と統合。それ故清康は対等合併の人心掌握の為に、世良田というマイナーな新田一族で三河守の役職を得た事のある姓を名乗ったのではないか?という説を唱えています。

 なるほどねー。

 

ソ連史 (ちくま新書)

ソ連史 (ちくま新書)

 

  ソ連史の通史を読んでみようと思い借りました。なんかね、無理に理想を追いかけた挙句、人間性というものを見誤った(善意を信じている)ところで失敗した体制って感じです。しかしカウンター文明としての彼らがいなければ、今の福祉体制は確立されず(彼が消滅した途端に年金や社会保障が何か信用できないものになってきている)、政治的実験として彼らの試みは無駄ではなかったのだろうと思います。

 彼らが信奉したマルクス主義とは違い、現実の歴史は行きつ戻りの迷走めいたものですからね。

 そんな感じです。