場合によっては碧南のお客さんに見本を届けなければならないと思うので、時間が足らないであります。まぁそんな事より、昨日読み終わったもの。
この方、ご主人も同じ職場の研究者で、最近、割とメディアにお出になっていますが、ご主人の方は通説から、ちょっと外れた見方をされる場合がありまして、ご当人は視点そのものが他の研究者の方と違う気がして面白いです。率直に言うと、ご主人の本よりも面白い。
言ってしまえば歴史のメインストリートではなく、少し外れた部分を見ていらして、今回の本は宗教周りをやるつもりが信仰、迷信、詐欺・・・ん?いや著述の順序は逆で、詐欺、迷信、信仰、宗教関係者ってとこですかね?
詐欺で一山当てそこなった人とか、ご落胤とか、夢占いとかから始まって、例えばご落胤話から、摂関期の母系政権が院政の父系相続、政権になった為に父方だけを問題にされて母方が身分が低いとか、貧しくても後宮に入って院や天皇と関係を結ぶ事が多くなり、性的モラルが今日からするとアレな時代ですから、認知していないと「あれ?この子はうちの子だっけ?」みたいな事に。それで運命を翻弄される皇子女も結構いたりして・・・シナリオネタにはなるけれどね、当人はたまらんなぁ。
他にも白河の法勝寺という白河法皇の菩提寺が、随分力を持っていたとかね、表ではない裏を少し見せてもらった感じ。
あとがきもエッセイみたいで面白いですよ。