pomtaの日記

だいたい読書感想か映画感想です。たぶん。

実は本も読んでいたのです

 週末は寝ていたばかりぢゃないんだよ、と、一日たってから書く奴。

 

征夷大将軍研究の最前線 (歴史新書y)

征夷大将軍研究の最前線 (歴史新書y)

 

  まぁ、言ってしまえば源氏=征夷大将軍という図式は、足利氏と徳川氏が必死になって築き上げた『神話』といっても良い、という事ですネ、完成されたのは江戸時代という『神話』ですが。なので征夷大将軍は源氏ぢゃなきゃダメー、という認識は特になかったという事です。そりゃあそうだわな。古代で一番著名な征夷大将軍は、坂上田村麻呂であって、その頃なんて源氏という氏族は影も形もなかったのだから。

 後は鎌倉時代の足利氏は源氏の嫡流ではなくて、北条氏と姻戚関係にある有力御家人であり、建武新政打倒後、自らが政権主宰となる過程で自らを源氏の嫡流であると定義づけしていった、そして足利義満が初めて源氏長者となった事で完成された、という感じですかね。

 んで徳川氏は足利氏に代わる源氏の『嫡流』を主張する為に新田氏末裔を主張したと、そんな感じかな。

 

天下の副将軍―水戸藩から見た江戸三百年 (新潮選書)

天下の副将軍―水戸藩から見た江戸三百年 (新潮選書)

 

  水戸生まれの著者が水戸藩の事を書いた本です。頑張っていますが、率直な感想は『失敗国家水戸藩』です。文化事業に入れ込み、家格上昇を目論んで実態石高よりも多く申告し、財政難になったら「ぱぱーん、助けて~」と幕府に無利子借金やら援助をしてもらったり・・・まぁ、財政的には失敗国家ですよ。

 現在の失敗国家と異なり、庶民に対しては気をつかったみたいですけれども、内向き思想国家になり、倒幕意識がないのに倒幕思想の温床になったり、内ゲバを繰り返した挙句に自壊していくという・・・やっぱり失敗国家だよなぁ。

 とはいえ江戸時代の各地の藩が経済的にどれだけ健全な体制を取れていたのか、不明です。米価に頼り切った財政で、新田開発を行い収入増を目論んでも、『鎖国体制下』の江戸時代では余剰米穀を輸出する訳でもなく、つまり米余りで米価下落により、収入が減っていくという負のスパイラル。そこからどれだけの藩が立ち直っていたのか知らないので(ひょっとしたら慢性的な借金体質?)水戸藩の失敗をどう評価すればいいのか解らないのですが、まぁ一つのネタとしてね。

 

ブラック・ラグーン (11) (サンデーGXコミックス)
 

  ぎゃあああ!!レヴィが帰ってきたよぉおおん。嬉しいよぉおおおん。そしてロックは自分の生き方に腹をくくったようですし、中国人のおねぇちゃんも生き延びる事ができたようですし、ばんぢゃいですね。・・・ただ作者の方・・・大丈夫なんかね、新連載抱え込んで・・・それで『ブラック・ラグーン』連載を続けられる体制になったんですかね?頼みますよ・・・まだダッチの過去が語られていませんからネ。