pomtaの日記

だいたい読書感想か映画感想です。たぶん。

長時間の『おしゃべり』

 ツイッターでそんなに会話が続く事ってなかったのです。だいたい人様の意見に自分の意見を言って終わりとか、その逆とか、そんな感じの会話(?)がツイッターの当たり前・・・というか大半そんな感じだったのですが、なんかね、一日半ほどかかって明智光秀論から織田信長家中の話を延々としていたのって、自分としては最長だったのです。そしてここまでディープな歴史談義をしたこと、なかったなーっと。

 だいたいの方は知識量でこちらが凌駕しており、こちらが推論やエピソードを話すと「そうなんだー」と納得しておしまい。会話は続きません。時々『陰謀論』系の歴史好きの方と話すと、こっちが興味をなくしておしまい(推論が暴走していく過程が面白いけど、展開が読めてくると飽きるし、相手の熱量が上がっていくと、自分が冷めて行って白けていくのが良く解る。まぁ小説だと思って聞いている分にはいいのだけれど、相手は史実・・・いや真実だと思って喋っているから、更に白けていく・・・)

 なのですが昨夜まで続いたネット上の会話は、こちらも知識のフル動員をして応対しなければならず、ついて図書館で借りて読んだ資料を購入して確認しなおす、という事までしました。一日半以上会話が続いているから、こんな事にもなるのですねー。知的遊戯として楽しかったです。

 そんな興奮もありながら、録画していたコレを見ました。

 

  何度かWOWOWでの録画に失敗していたのですが、ようやく録画して見る事ができました。安直な戦争ヒーロー展開を予測して、ダンケルクの退却戦の概要を知るにはいいだろう・・・なーんて思ったのですが、違った。概要は把握できません。細部に神が宿るのよ、形式です。ドイツ軍にダンケルクの街、海岸線に押し込められた英仏軍。そこからただひたすらイギリス本土に逃げようともがく人々。しかし大型船や駆逐艦はドイツ空軍の目標になってしまい大破、撃沈されていきます。英軍兵士が所属も何もかもごまかし、混乱の中で逃げようとし、撃沈の憂き目にあって何度も海に出され、英軍兵士同士で争ったり。

 また軍人が民間徴用船に助けられますが、イギリス本土に向かわずダンケルクに向かうと知って暴れ、有志で協力していた少年を事故死させるとか、その混乱ぶりを群像劇が描き出しています。何人も見た事ある俳優さんを目撃したのですが、名前が解ったのはスピットファイアパイロット役で何度も空戦を繰り返してドイツ軍機を落とすも、計器故障、燃料切れで大陸側に不時着して捕虜になるトム・ハーディだけでした。

 アメリカだけが製作者なら、もっとスカッとエンターテイメントになったでしょうが、イギリス、フランス、オランダが関わっていると、なるほどビターテイストになりますよねぇ。自分好みの映画で良かったです。