pomtaの日記

だいたい読書感想か映画感想です。たぶん。

たぶん二十年ぶりぐらい

 飯田晴子さんという漫画家さん、結構好きなんですよ。でも、ちょいとニッチなところで活動されているので、まず発刊されているところから調べて、本屋さんで調べて探すという・・・昨日、それで三十分ぐらい使いました(おいおい

 

精霊島の花嫁 Adventure of Pana Ienth (コミックジンガイ)

精霊島の花嫁 Adventure of Pana Ienth (コミックジンガイ)

 

  二十年ぐらい前に『パナ・インサの冒険』という、当時としては(そして今でも)珍しいアラビアン・ナイト風の世界観のファンタジーもの漫画がありました。四巻で打ち切りみたいな形になってしまって(自分も三巻までは買った覚えはある。四巻は探さないと解らない)、とても残念だったのですが、その続編・・・みたいなものという事で購入しました・・・んが、んーっと、良く解らん。つまり前後で話が続いてくれないと、ちょっと理解しづらいかも知れません。このマンガ単体でも楽しめますが、『パナ・インサの冒険』という漫画の、何処にはまるピースなのかって事ですよね。

 まぁ、前作を探し出すか、中古で購入して読めって事なんですけど(あ

 ただ気になるのは、今回の発刊された本に第一巻のクレジットがない点・・・また打ち切りとか、言わないでくださいよ、出版社さま。

 

今川氏研究の最前線 (歴史新書y)

今川氏研究の最前線 (歴史新書y)

 

  これ、読み損ねていたので図書館で借りて読みました。話題として初めて知ったのは、朝廷から戦国武将に官位を授けられるのは、基本的には武将側からの申請なのですが、稀に、公家や寺社の側が(主に金銭的に)世話になった武将に対して、勝手に官位を申請して贈る場合があるらしいです。それが今川義元織田信秀の『三河守』。ところが彼らにとって『三河守』という官職は使い道がないものだったらしく、義元にとっては父親氏親が持っていた修理大夫(この官職は室町幕府の複数守護国を持つ守護大名でも限られた者しか名乗れなかった希少価値のあるもの。戦国期は人気があり過ぎて多発され価値が下がってしまったけれど)から見ると三河守は格下です。三河制圧の大義名分に使用したという説も、運命の桶狭間に向けて出陣の数日前では、あんまり効果がなかっただろう、と言われています。

 織田信秀伊勢神宮の外宮の修繕費だから遷宮費だからを多額寄付してくれたので、伊勢神宮側が勝手に申請したそうで、しかし織田信秀の私の名乗りは『弾正忠』で、恐らく清州の尾張守護代家中で、その名乗りが許される地位にあり、『三河守』は縁も所縁もなく、脈絡がなかったので使わなかったようです。うがった見方をすれば、尾張守護代家中において三河守の名乗りは地位が低かったのかも。

 そんな訳で、例え朝廷の公の名乗りであろうと、武士の、自分たちの論理、秩序に合わせて名乗っている官職にそぐわなかったら、使われなかったのではないか?という説が面白かったです。

 まぁ考えてみればそうでしょうね。