自分、三月は症状が軽いと思っていたのですよ。だからスギ、ヒノキ花粉の花粉症ではないと思っていたのですが、目がシパシパするし、鼻はずるりんこするし・・・ま、花粉症なんて原因が多重だよね・・・とか言い出す。梅雨時まで基本、こんな感じの季節ですよ、はい。
んで読み終わった本。
言ってしまえば戦場となった地域の領主と住民の事を書いた関ケ原合戦ものです。その時々の情勢によって、どちら側に加担するのかと考えながら参陣する領主層。特に領地が主戦場になった竹中重門は岐阜城攻防前後から去就を迷いだしています。石田三成の戦略としては木曽川線を最前線にし、この付近の城郭で徳川方の侵攻を食い止めるのが戦略の第一段階だったのですが、思いのほか早く岐阜城が陥落した為、西軍所属の武将たちは迷っています。
竹中重門は領地内の拠点整備を行っていますが、寝返る事を決定した事で、最初の西軍の用立てに整備した陣地を、東軍方に用立てたりしています。また住民に対しても早いうちに避難勧告しているようで、『村の城』と呼ばれる山の批難地に牛馬や家財道具を移動させた住民の記録があったり、禁制獲得に奔走する寺社の姿があったりします。
関ケ原の合戦に関して、最近は半日で決着がついたという説が有力視されていますが、その理由として、西軍の総大将格である毛利氏自体も寝返りを考えているという・・・おいおい・・・真剣に戦うつもりだったのは、一握りの武将だけだったのかよ。
なんかね、知れば知るほど、石田三成の悲哀というものを感じさせるんですよねー。
読了しました。ネタとして。戦略ものを創作する際の指針になりそうなネタが満載です。時々、ん?それは違うよねー、とか言う事例が書いてあったりしましたが、まぁ主張しているところは説得力あるし使えると思います。
問題は、自分が実用する時があるのかって事だよねー・・・面白いし、対交渉、対詐欺師用ハウトツーにも使えると思うのが面白かったです。