pomtaの日記

だいたい読書感想か映画感想です。たぶん。

平成最後の営業日

 と言っても今日は四月末日の請求書を起すだけの簡単なお仕事なのですが。それよりも本日図書館に返却する本があるのですが、雨が降っているでござる。徒歩で返却にいかねばならないでござるか。トホホでござるよ。

 GM前半の四月は毎日予定が入っていました。土曜日は、とらいあどさんでFGOの同人TRPG、日曜日は、リアル脱出ゲーム初体験、月曜日はD&D5eで平成最後のTRPGセッションを行いました。

 平常運転やね。

 今夜からの後半戦は5/2のベルギービールウィークエンドと5/5の幻想TRPGさん以外は何も予定を入れていません。何故か。ようやく、『ゴットファーザー』三部作を見るチャンスを得たからですよ!!録画は三月だっけ?に終えています。しかし一作一作が三時間超えている作品なんですよ。まとまった時間を用意しないと見れないぢゃないですか。なので4/30、5/1、5/3の夜に今のところ見る予定。あ、それぞれ葡萄酒一本お供にする予定。当然、ツマミも(太るもと

 ようやくこれでコッポラ代表作を見た、と言えます(GM明けには)。ま、だからなんだ?なんですけどね(あ

 さて読み終えたもの。

 

楽市楽座はあったのか (中世から近世へ)

楽市楽座はあったのか (中世から近世へ)

 

  通説という皆が根拠なく納得してしまっているものを、資料から再検討を加えて実態を明らかにした本です。結論から言うと、教科書的な解釈の楽市楽座はなかったようです。それぞれの『楽』は新規参入者に優しいとか、誰でも商いができる、という意味ではなく、市を運営するもの、座を運営するものにとっての『楽』であって場合によっては通説とは真逆の意味合いであったこと。また為政者からの施政ではなく、実際の運営者からの要望であったこと。流行ったのは戦国から織豊期にかけての五十年あまりであり、その後の江戸時代にあって『楽市楽座』の制札のうち、諸役免除の特権、つまり免税特権のみを要求しており、商売上の自由とかには触れていないのですね。

 考えてみれば戦国期の支配者は年貢収入よりも市からの矢銭という軍事臨時課税の方を重視する傾向があるような気がします。もちろん兵粮にもなる米も重要ですが、銭は流通している物資を即時購入に充てる事ができます(ヨーロッパの王権も臨時税だった戦争税の拡大、延長によって収入を増やしてきた筈)。その彼らが市場を保全、発展させる理由は、そこから戦時課税を取り立てる事が目的な訳で、自由で誰でも商売ができても、そこに課税されたら皆二の足を踏みますよね。

 だから諸役免除の、免税特権の記憶だけが都合よく江戸時代でも残されたらしいです。

 まだ読み込めていかなかったかな。書いてみて、何が言いたいのか良く解らなくなってきたよ。まぁ一つだけ確かなのは、楽市楽座は近世城下町の基礎になった訳でもなく、交通路の変更や災害による被害によって楽市楽座特権を持っていた市場も、結構簡単に消滅しているという事実です。

 つまり、この一片の法令で何か近世的な流れが始まった訳ではなかったという事です。

 過大評価は禁物ということ。

 んで次回の日記は一週間後ですね。それではエア読者の皆様、それまで、ご機嫌やう。