pomtaの日記

だいたい読書感想か映画感想です。たぶん。

五十年以上前のアニメーション

 昨夜は久しぶりにこの映画を見ました。

 

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  あ、二つも貼り付けてしまった。

 四十年ぐらい前、~休み子供劇場とか銘打って、小学校が休みになると古いアニメーション作品を一時間から一時間半ぐらい午前中に放映していたのですが、そんな時に見たと思います。今回見て、それが短縮バージョンであった事を知りましたが。

 高畑勲さんの第一回監督作品だそうで、つまりWOWOWが没一年という事で高畑さんの作品の特集をやっていた、その一環ですね。

 1968年作品だそうなのでSTAFFロールは最初にされるのですが、当時・・・いや劇場版『機動戦士ガンダム』の時まで、声優と俳優では格段の差をつけられていた事をまざまざと見せつけられました。主人公ホルス役の大方斐紗子さんは最初のテロップに登場せず、最初は敵ボス役の平幹二朗さんとか、ヒルダ役の市原悦子さんとか、鍛冶屋役の東野英二郎さんとか、つまり俳優陣が占拠しているんですねー。

 そういえば『ガンダム』の時もアムロのママ役を特別出演された倍賞さんをトップにするとかなんとか・・・という噂を聞いた気がする。気のせいかな。

 この年になって改めてこの作品を見ると、結構一筋縄ではいかないなぁ、と思ったり。特にヒルダの人物像がね、孤独な生き残りで、助かるために敵方になり、その手駒として働くも、やっぱり人としての感情に揺れ動き・・・って、一直線の主人公に比べて何とまぁ、自分好みなのか!!

 それとも幼い日にこの作品を見てしまったが故に性癖が決定づけられたのではあるまいな?というぐらいヒルダのキャラクター性がストライクでしたねぇ。

 あと好きな演出は、敵ボスを追い詰めていくのに太陽の剣や、村人たちの武器による太陽の反射光の輝きを使用しているとこですかね。

 日本アニメの省エネ(予算節約)技術である静止画演出もありましたね。まぁ狼の群れが村を襲い、それを村人が迎撃するなんて、まともに手で書いたら死んぢゃうかも。冒頭、何故かホルスが狼の群れとやりあっているシーンは、凄く動いていて、やるぢゃーんと感心したのですけれども。あれは冒頭だからか?

 やっぱり、子供向けでも後ろ暗い部分が描き出されている作品の方が、オイラは好きなんですねぇ。