pomtaの日記

だいたい読書感想か映画感想です。たぶん。

自分としては

 読む事が珍しい作家さんの作品です。

 

十二人の死にたい子どもたち (文春文庫)

十二人の死にたい子どもたち (文春文庫)

 

  読んだのは例によって図書館から借りた単行本なんですけど。

著者の沖方丁さんの作品でちゃんと読み終えた事があるのは『マルドゥック・スクランブル』ですかね。これも図書館で借りた単行本なんですが、ええっとその作品を読み終えた時に思った事は「ハードSFぢゃなくても、ギャンブル小説でいいぢゃん」でした。感覚的に三分の二はギャンブル絡みだったような(個人の感想です

 後、打ち切りみたいな形になってしまったマンガの『ピルグリム・イェーガー』という作品でも、ルネサンス期イタリアが舞台なのですが、塩野七生さんに毒されたアタクシとしては、マキャベリは学者面しすぎ、レオ十世が聖職者すぎ、という歴史登場人物が自分のイメージと合わない、という感じがして(個人の感想です)、この方の書く歴史、時代ものは敬遠し、SFもなぁ・・・と思って読んでいませんでした。

 今回この作品を読んでみたのは、映画化されている事と、舞台が現代日本であること、そして広義の『密室』状態でお話が進む、という事に興味を引かれたからです。

 現代日本だから解釈でもにょる事はなく、映画化されたのだから評価は高く、『密室』物は大好きだ。という事ですネ。

 読了して思ったのは、なるほど、だから十代の男女に登場人物が限定されているのか、とかですかね。話し合いで決着をつけさせていく展開が面白かったです。つまり、沖方さんという方は構成力とか物語の流れを作るのは非常に優れているのだと。自分がもにょるのは、その歴史人物に対する解釈が異なるからかな?と思いました。

 んで映画は監督が堤幸彦さんですかぁ・・・WOWOWで放映されたら見るかな?しかしどのあたりが割愛されるかによって評価が変わるよなぁ・・・