pomtaの日記

だいたい読書感想か映画感想です。たぶん。

眠かった

 梅雨が明けたらしいです。湿気と暑さでへろへろなので、眠気が。まぁ理由は様々ですが、いつも眠い(あ

 土曜日は梅雨最後の大雨とも言うべき台風が襲来したので、引きこもっていました。

 日曜日は幻想TRPGさんに『装甲騎兵ボトムズTRPG』の高レベルシナリオ、というか、まぁ『ペールゼンファイルズ』のパロディでTV版の第一話エンディングまでつなげました。解る人は、にやりとして下さいって感じでしたよ。ただ自分はPLさんに「あっ」と驚いてもらいたいと思っているので、時々本当の事を言わない事があります。んでそれを信じると、裏切られたと感じる。日曜日はそんな事がありました。身から出た錆ですが、そういう性分だから仕方ない。これからは「書いてある事が全てだと思わないで下さい」とか「あえて書いてないことがある事をご承知おき下さい」とか、まぁ騙されたと思ったらご免ね!!って事を書き加える事にしますか。

 ますます『悪党』と思われるなぁ(てれ

 さて読み終えたもの。

 

幼女戦記(15) (角川コミックス・エース)

幼女戦記(15) (角川コミックス・エース)

 

  フランソワ軍崩壊への序曲で第203遊撃航空魔導大隊がギリギリと酷い目に遭いながら殿軍を努めて、何とかやり遂げたけど、また『人間大砲』みたいをさせられるまでの話です。発刊ペース早いなぁ。次は九月発刊なんですかね。楽しみですね。

 

  ものすごく分厚い本です。p700越えです。通史的なアフリカ史と現代史、問題点、将来の展望などが書かれています。

 端的に言えば、植民地支配を行った欧米がアフリカの状況を無視し、やりたい放題した事がアフリカ諸国の独立後も尾を引き、二十世紀末から二十一世紀初頭の虐殺や混乱をもたらし、現在はアフリカの伝統的な文化、秩序を試験的に復活させ、アフリカの状況に適応した政治的、経済的秩序を再構築している最中って感じですか。

 もう凄く多くの情報が入っていて整理がついていません。たぶんつかない。言ってしまえば、鉱山資源の開発で経済成長をしていても、一握りの人間にしか恩恵が行き渡らず、未だ多数の貧困層が存在し、それをいかにするのか、というのが最重要課題なんですかね。

 そして注目すべきは、法と法廷で加害者を断罪、隔離していく欧米、というよりもアフリカ以外の手法では虐殺で生じた人々の断絶は修復される事はなく、伝統的な、加害者集団と被害者集団の代表者が自らの視点で論じ合い、妥協点を見いだし償いを行い、和解していくという手法が、これからの世界にも必要ではないか、という意見です。

 上手く説明できませんが、加害者を裁き、隔離するだけでは、加害者、被害者の和解は恐らく成り立たないでしょう。犯罪者を裁く場合には、まぁ個人を社会的に抹殺する手法というのもアリなんでしょうけれども(しかし犯罪者の社会復帰はない。刑期を務め終えて元の社会に復帰できるかと言えば、並々ならぬ努力が必要です。常人では恐らく無理ではないかと)、しかし集団同士の衝突が頻繁に発生する現代の国際社会で、敗者を一方的に断罪し、排除する事は、結局将来に禍根を残す事になり、被害者は許しを、加害者は補償を行う事での和解は、集団同士の衝突に区切りをもたらすものではないか?と著者の研究者の方はいいます。

 大変興味深い話なのですが、それはアフリカの人々の考え方であるから有効なのかも知れません。

 色々と感慨深い一冊でした。