pomtaの日記

だいたい読書感想か映画感想です。たぶん。

読み終え三冊

 マンガの新刊二冊と、「そして誰もいなくなった」的な小説との帯文句につられて買った小説です。まず小説から。

 

ジェリーフィッシュは凍らない (創元推理文庫)

ジェリーフィッシュは凍らない (創元推理文庫)

 

  IF世界線アメリカっぽいU国で、自家用機サイズにまで小型化された飛行船の、新型機のテスト機が消息を絶った。その乗員は死亡していたが、全員が他殺体として発見された・・・という、密室、皆〇し、つまり「そして誰もいなくなった」的な舞台ですよ。

 いや、好きなんです。「そして誰もいなくなった」って話が。だからね、類似系の話だけでも満足なんですが、登場する警察キャラクターが、またお気に入りになりましてね。残念美女で本能と思いつきで推理を組み立てていくマリア・ソールズベリー警部と部下で冷静沈着、効率重視の九条連のバディがねぇ、いいんですよ。

 シリーズ化されないのかなぁと思ったら、されていますね。既刊は二冊ですか。購入するのは文庫本主義者なので、図書館で捜しましょう。面白かったですよ。なんか冒険小説くさいエンディングだしネ。

 

  割と早く終わるのかなぁと思っていたのですが、そうでもなさそうな展開です。なるほど、あの伏線はここで回収ですか。いや疑問が解けて、すっきりでござります。

 さてはて、ノーマンの『革命』とエマ&レイの『契約』、どちらが先に・・・って、スマナイがノーマンが失敗しないと主人公エマの活躍は無駄になるからなぁ・・・なんとなく先が読める・・・気がします。

 

  ちょっと感想を書きづらいというか、物語が錯綜している感じ?過去の、つまり登場人物たちの前世の記憶が、ローティーンやら、ようじょ視線なのでなかなかまとまってくれない感じです。

 大人になっちまったアタクシは『黒聖歌』一つで滅亡する星間文明とは、なんとも脆いものだな、そんな出来事がなくても、いずれ滅びていたから、キミノセイヂャナイヨ、とかロジオンくんに言ってあげたいですが、それで納得されちゃあ物語になりませんからね。

 つくづく薄汚い発想では物語は生じないものよね、と思ったりもしますよ。