pomtaの日記

だいたい読書感想か映画感想です。たぶん。

読了は遠いです

 夕立みたいな雨が降っていたので、本屋に行くのもよしにしておきましたし、『星系出雲の兵站-遠征-』は、まだ半分ぐらい。『小早川隆景、秀秋』という、今まで見たことない評伝も半分読みです。なので今日書けるのは、途中読みの部分ぐらいです。

 『星系出雲の兵站-遠征-』は読み終わってからの方がいいと思うので、『小早川隆景、秀秋』ですが、考えてみれば彼らは養父子なので並べて書いてもいいのですよ。ただそれぞれが実家、すなわち隆景は毛利家の、秀秋は豊臣秀吉の親族という部分がクローズアップされすぎて、『小早川』という一族では語られた事がない。という事で小早川家に焦点を当てた評伝ですね。

 前半分を読むと小早川家というのが鎌倉幕府創設者の源頼朝の側近であった土肥実平の系統から出ており(血統的にはつながっていないけれども、財産を継承している存在)、南北朝期までに幾つかの家に分裂しますが、だいたい室町幕府将軍の直属家臣となり、守護の被官にはならなかったそうです。

 毛利家に比べて家格が高かったというのがキーポイントで、毛利元就は妻の実家である吉川家に次男元春を送り込む事には積極的でしたが、小早川家に三男隆景を送り込む事には消極的で、大内与党と尼子与党が綱引きをしている小早川家を大内側に引き寄せる為に、戦死した小早川家当主の跡継ぎとして大内義隆が、ほぼ命令するように隆景を養子に送り込ませたようです。

 それが隆景の自意識にも影響を及ぼし、成長するにつれて実家毛利家よりも家格が高い小早川家当主の意識が表に出て、兄隆元との軋轢を水面下で起こしていたようです。

 また『両川体制』と言われる時代になると、山陰は吉川元春、山陽は小早川隆景という軍事指揮権の担当が、なんとなく言われるようになりますが、これも瀬戸内水軍に影響があり、尚且つ室町将軍直臣であった中央とのパイプという、小早川家の『財産』とも言うべき物がそれを可能にしたのであって、決して小早川隆景の個人的資質ばかりではなかった、という事です。

 んでようやく秀秋の話題にさしかかるところまで読んで・・・明日以降読むと思うぢゃろ?ちゃうねん。8/25に東京コミティアの為に上京するから、あっちで読むために別の本を用意しているのです。なので、読了は月曜日・・・になればいいなぁ・・・