pomtaの日記

だいたい読書感想か映画感想です。たぶん。

小説本の未読が溜まっていく・・・

 だいたい自分は購入した文庫本は一日二日で読み切ってしまう事が多いのですが、好奇心で大人買いしてしまった『ウィッチャー』シリーズに手こずっていまして、それを棚上げした状態で他の本を読んでいる所です。今日も三冊文庫本を購入してしまったので、また積み本が増えてしまう・・・そんな中、読み切ったものもあるので。

 

自生の夢 (河出文庫)

自生の夢 (河出文庫)

 

  図書館で単行本を借りて読んだ時は、こんなものかな?という印象でしたが、自分の手元に文庫本として置いておくと、返却期間を気にせず読めるものですから、前回よりも落ち着いて読めた気がします。

 煽り文句は『怪物的名作』とありますが、自分としては、残酷でグロテスクな状況だけれども、優しさを感じる作品群だと思っています。

 飛さんの作品について個人的な印象は、度しがたい残酷さや醜悪さの向こう側に、切なさや愛情、優しさが読み取れる気がするのです。これは最初に『グラン・ヴァカス』を読んだ時から感じています。初期の短編集は・・・ええっと、はい。あんまり印象に残っていないや(あ

 心に刺さる不安定な気持ちを愛でたいと言う方には、お勧めします。はい。

 

 小説としてTRPGの『迷宮キングダム』が表現されています。改めて思うけど、百万迷宮って、ひでーところだな。メイルストロームが起こったらぼこぼこに死んでしまうし、人間が小鬼と最弱種族の座を争っているという設定も、こうも表現されると頷くしかないです。TRPGセッションで遊ぶと、も、笑うしかないって感じなんですけどね。迷宮に挑んで王国に帰還しても、最後の最後でダイス運に見放されて滅亡、なんて簡単に起きますからねぇ。HAHAHA・・・

 続くのかな?次巻が楽しみですが、こういう新書本って内容量の割に場所取りますよね。文庫化されない事は予測できるので購入するしかないけど、本棚的に辛いなぁ。