pomtaの日記

だいたい読書感想か映画感想です。たぶん。

ハードカバーで読んではいます。

 これです。

 

七王国の騎士 (氷と炎の歌)

七王国の騎士 (氷と炎の歌)

 

  先頃ドラマ版が完結した『ゲーム・オブ・スローンズ』の原作小説、その舞台の百年ほど前の話になります。いずれ著名な騎士となる主人公と、その主君となる王が、主人公=馬と武装しか持たない『草臥せの騎士』に、従士として仕えていた頃の話です。もっともいずれ王になると言っても物語中は、老王の末子の末子・・・つまり王直系とは言え継承順位なんて当分及びがかからない気楽な身の上ですが。

 全般的に鈍いけど筋を通す長身のサー・ダンカンが、へまをするけど頑張って何とか落ち着くとこに話を落とす、みたいな話です。ただし、すっきりと話が終わる訳でもなく、中世騎士風物語ですが、『ゲーム・オブ・スローンズ』ですよ?一筋縄ではいきません。

 十数年前にウェスタロス版『陽気な王様』が、庶子として生まれた自分の子供を全て嫡出と認知してしまい、その中で一番騎士らしい庶子に王家の宝剣を渡してしまった事で引き起こされた『ブラックファイアの反乱』が大きな傷跡を七王国に残しているようです。それに加えて二番目のエピソードの前に疫病が大流行して治安は悪化。王家がなんだかふらふらしている時期のようです。

 この本に収められた中編三編だけでは、彼らの物語は終わっていません。本編もまだ本国で完結していないのに・・・ああ、好きな物語なので続いて欲しいですけど、さてはてどーなるんですかね?

 あ、そんなに分量が多くないですね、今回は。まぁ気になる方は読んで下さいよ。本の売れ行きは続編の展開に大きく影響するんですからっっっ。商業的な意味で!!