pomtaの日記

だいたい読書感想か映画感想です。たぶん。

語るべき事がない・・・

 昨夜は録画してあった『麒麟がくる』の、先々週の回を見ようと思ったのですが、十時過ぎてリビングに行ったら母親がTVを見・・・聞いていましてね。あ、うちの母親は失明しているのでTVも音だけ聞いています。父親はとっくに就寝しておりまして、いつもなら「寝ないの?」とか言うて強制的に退去させるのですが、自分も結構眠たかったし、別に見たくて仕方ない、という訳でもなかったので何も言わずに就寝しました。寝床で読んでいるのは『アメリカ独立戦争』ですが、就寝前にちょろりと読んでいるだけなので(しかも再読なので)、そんなに読み進んでいません。前座の七年戦争が終わり、戦費の問題をアメリカ植民地に転嫁しようとするイングランド本国のエピソードあたりかな。

 政治首班であったピットはアメリカ植民地宥和派でしたが、持病に悩まされて主導力を発揮できず、閣僚の暴走によってアメリカへの課税が重くなってしまったみたいな話。映画とかでは「アメリカに無関係な戦争のツケを払わされた」みたいな展開ですが、実際の七年戦争プロイセン、イギリス対オーストリア、フランス、ロシアというヨーロッパの戦場と、新大陸やインドに展開した英仏植民地での争いという複数の局面があり、この戦争の結果、フランスはケベックなどの北米植民地を失い、アメリカ植民地への脅威は減る事になります(少なくともフランス正規軍による侵攻はなくなります)そういうメリットがあったのでイングランド本国に「アメリカにも税負担を負わせるべきだ」という声はあがりました。つーか、多数派でした。現地で正規軍だけでなく、数的には植民地軍も戦争で犠牲を出している事を知らなければ、言ってしまうですよね(人的被害だけでなく戦費の負担、兵站の負担、戦場になった土地の荒廃など、まあ戦争は現地にとって碌な物ではありませんから)

 んで税を増やされて植民地が黙っていないぞーってところから今夜読む予定です。

 この本、音読するのが気持ちいいので、いつも音読しているのですが、昨夜はよほど眠たかったのか、最後に読んだ段落は黙読していました。こりゃいかん。

 春は寒暖の差が激しく、しかし空気は確実に緩んでいるので眠たくて仕方ないのです。そして今夜はカレーだそうで、カレーならば白葡萄酒を飲まねば、と勝手に用意する始末。今夜も眠いだろうなぁ・・・

 

  あ、たぶんこれ絶版です。自分も中古で入手した憶えがあります。電子書籍化もされていないのかな?理系の方が歴史を書くと、自分好みで解りやすく読みやすいと知ったのは、この方の著書からでしたよ。楽しい・・・