pomtaの日記

だいたい読書感想か映画感想です。たぶん。

ハリウッド作品を文章化したようだ・・・

 購入してから数ヶ月、ようやく全巻読了しました。

 

  比喩ではなく、場面転換を思わせる文章の流れで、はい、混乱します。また脳筋主人公がご都合的運の良さで血路を開くなんてのもあります。最終決戦でも作戦も思惑もなく突入して、盟友たちは尽く昇天。主要登場人物だけが生き残り辛くも勝利。しかしどんでん返しの展開。それまたどんでん返しでひっくり返ります。

 主人公たちのエピソードとは別に世界の行方を決める一大決戦が行われるのですが、焦点は常に人物たちからの狭い視点で、戦場を俯瞰する場面は最終局面ぐらい?一応『戦場の霧』が勝敗の分かれ目として描かれています。

 最終巻故に様々な伏線が回収され、なんか無関係な感じの物語の開始だなぁ、と思っていたのが最後に繋がります。

 構造的には良くできているのでしょう。物語としても。しかし・・・ええっと、目まぐるしくって慣れませんでした。急展開に合わせて読むと理解が追いつかず、理解しながら読むとスピード感に置いていかれる・・・そんな感じ?

 映像作品をそのまま文章にするとこうなるんだろう、っていうのが第一の感想でした。あとは・・・気に入った登場人物が脇役でしかなくて、読むのが辛かった、という事ですかね。

 はぁ、長かった。これで『幼女戦記』最新刊に取りかかれます・・・