pomtaの日記

だいたい読書感想か映画感想です。たぶん。

読み終わったもの

 昨日は見たものだったので、今日は読み終わったものです。

 

幼女戦記(18) (角川コミックス・エース)

幼女戦記(18) (角川コミックス・エース)

 

  心持ち百合っぽさが入っています。華やかさを加える為に女性キャラも増えています。しかし坑道を掘って塹壕を吹き飛ばす戦法が実際に第一次大戦で実施、成功し、地形も変形してしまってクレーター後の池は『平和の池』と名付けられているなんて、初めて知りました。よっぽど上手くやった・・・いや、上手く行きすぎて塹壕を破壊するだけぢゃなくて侵攻路も開削するのに時間がかかったみたいですね・・・第一次大戦の戦記って政治面のものは良く目にするし読むのですが、戦術面のものってあんまり読んでいない気がします。図書館が再開したら探してみようかな?

 ともあれフランソワ共和国軍主力は壊滅。帝国軍は勝利の歓喜に震えています・・・次巻でぬか喜びとなっちまうのでしょうけれど(にやり

 なんかカンネーの戦いは時代遅れとかいう意見もあるらしいけれども、あれは基本なので、あの戦歴をそのまま再現するなんて莫迦な事を考えない限り、迅速な敵主力包囲殲滅は、現代戦でも通じる基本だと思います。だからハンニバルは名将と言われるのだし(この場合、日本の判官贔屓的な『名将』ではないです。戦理が普遍で一般的な才能の指揮官でも再現可能な『方程式』を提示したからこその名将、という意味です。次元が違います)、それがハンニバルにすら有効であると実証したからこそスキピオ・アフリカヌスも名将なんですけれども。

 まぁ、そういう巻だと思って下され(意味不明?

 

ダイナー (ポプラ文庫)

ダイナー (ポプラ文庫)

  • 作者:平山 夢明
  • 発売日: 2012/10/05
  • メディア: 文庫
 

  昨年映画化された小説です。本屋で購入したら一昨年の版でした。

 版元がポプラ社というが意外でした。ポプラ社って子供の頃に読んだ少年少女向け文庫のイメージが強くて、ほんわかしたもの、ファンタジーなものを扱っているというイメージが強く、この作品のように極彩色のぶっ壊れ人間が大集合して、常軌を逸した行動原理で〇したり〇したり、〇したりする作品を出しているとは思わなかったのです。

 映画はまだ見ていません。HPを見る限り原作ベースで改編しているだろうなぁ、と思います。小説版のヒロインは二十代後半から三十代に見えるのですが、映画では二十代前半にしか見えないですし。ダイナーの主も、もうちょっと渋いイメージがあります。まぁ映画版を見ればどんな演出か解るので、いずれWOWOWで見ますが。

 舞台は地下の食堂から動きません。ヒロインの目線からしか物語られないし。イメージ的に映画『レオン』のラストアクションシーンが思い浮かびました。たぶん作者も念頭に置いていると思います。

 幼少期から酷い環境で育って、人生最初からドロップアウトな人々の悲劇だか喜劇だかの連続です。救いかと思うと裏切られるって感じですが、最後は・・・まぁご自分の目で確かめて下さい。最底辺の人々の生き様とかお好きな方には読みやすいかも知れません。あ、日本みたいですけどアタクシは無国籍作品として読みました。その方がいいと思うヨ。