今回図書館で借りた本の目玉、でしたが、
昨年の今頃に敢行された論文集なのですが、中身の過半は1990年までの、下手をすれば戦中の論文まで入っていました。これは、明智光秀という『本能寺の変』の張本人に対する関心の深さと、残された資料がいかに少なく、新資料の発掘に乏しい事を現わしているのでしょうね。つまり1980年代には大方の研究が出そろってしまったという・・・
しかし初めて目にするものもありました。一つは織田政権の不入権の否定。京都周辺の制覇する戦国期の政権は、公家や寺社の支持を取り付ける為に、その領地権を安堵したり、権利を認めたりするのですが、南北朝期もそうだったのですが、徴税権を戦時中は武家が占有する、あるいは半済にするという事が起こっており、どうも織田家も例外を認めず、指出検地は実施しなかったものの、全ての領主に平均して例外なく賦課を負わせていた、と。
あと、岐阜、京都間の移動を迅速に行う為、街道普請を行い、一時間ほど移動時間を短縮したとかね。
それから一番最新の研究(発表が2016年)では、明智光秀の「家中軍法」は、その難解な漢文、表現様式から、偽書の可能性が濃厚だと言う事で・・・ありゃま。そうだったんだー。
あと丹波平定から二年で本能寺の変だったそうで、そうなると丹波の武士たちは光秀による平定でやられ、本能寺の変の後の羽柴勢の掃討でまたやられ、と酷い目に連続してあっているんですなぁ。あららら。
「本能寺の変」以外の明智光秀の評価はほぼ確定で、「本能寺の変」それ自体も光秀の突発的な行動であった事も確実で、あとは動機だけが闇の中ってな事ですかね。
あら、ハンガリー王即位の場面で終わっている。まぁ、彼女にとってはそれが一つの到達点であり、幸福の絶頂とも言えますからね。後はオーストリア・ハンガリーは坂道が転げ落ちていくように・・・結果論ですけれども。
平時においては多民族国家としては有効に機能していた、という評価もあるようです。ただ戦争となると・・・過去の栄光ばかりで普墺戦争で敗北した事も忘れたかのような第一次大戦の脆さでしたからね。国力で圧倒すべきセルビアにさえ、ひいひい言っていたはず。このマンガにおいては超絶戦闘マシーンでもある彼女が暗殺、という最後は迎えにくいでしょうしね。
仕方ないけど、ちょいとオチが・・・うーむ・・・
メジャーぢゃないから本棚にないかもと思ったら、発見できました。ヨカッタ。しかし自分がこのマンガの一巻の事、忘れていた・・・ありゃりゃ。
しかし読み始めると思い出しましてね。ああ、最悪な出会い方をした義理の兄妹だわー。んで一巻で兄貴の方は義妹ラブですが、アプローチの仕方が解らず、義妹は兄貴うざ、でとっとと彼氏をこさえておりましたが、二巻で風向きが変り、自然消滅的に妹は彼氏と別れ、なんか、なんだか、なんだかだかだか・・・そんな展開です。
はぁ、不器用な兄貴には頑張って欲しいような、何だか、なぁ。まぁ次は二年後でしょう。たぶん。