pomtaの日記

だいたい読書感想か映画感想です。たぶん。

読み終えられるものですな

 まぁ再読ですから。しかし話の筋は大枠だし、〇〇が××ぢゃないぐらいしか憶えていなかったので。

 

  借りたのはハードカバーですが、え、このシリーズ、もう四冊目が出ているのですか?知らなかった。文庫化された二冊は読んだ事あるし、今回借りた本でもあります。

 夢の世界と現実世界がリンクしていて、夢の世界の殺人が現実世界でも反映されていて、そして夢でアリスが殺人容疑者となってしまい、それを夢の中ではアリスである現実世界の人物が、容疑を晴らすために真犯人を捜す、という話です。

 初めこの著者の方のこと「こばやし たいぞう」ってお読みするのかと思っていたのですよねー。一番最初に読んだのはSF作品でしたが。自分が持っている文庫もSF作品ですが、ホラー作品で売れた方・・・なのかな?なので、この作品もホラー・ミステリー系と言えますかね?

 モチーフになっているのが『不思議の国のアリス』ですので、夢の方の登場人物は、だいたい話の通じないイカれて、ポンチの者たちばかりで、正直そちらのパートを読み進めるのは、なかなか億劫なのですが、どんどん殺人をお手軽にやっていく真犯人の心境がキジルシでしてね。そして結局ばれて処刑されるのですが、なんとも不思議の国ではハートの女王が何かと言っては「首をはねておしまい!!」という割に斬首になったものがおらず(命令を聞いた部下が大人げを発揮して聞かなかった事にしているから)、処刑する段になると誰一人経験がないものだから不手際に。斬首って、やりそこなえばやりそこなうほど、処刑される方は苦痛でしかない死刑なんですけど、もう、これでもか、これでもか、という不手際が重なり、最後はノコギリ引きで処刑されるという、もう最悪な展開。処刑場は血まみれですよ。

 んで、まぁ最後は何もかもなくなるみたいなラストだったのですが、『クララ殺し』の登場人物表を眺めて、どうしてああいうラストにしたのか理解しました。なるほど現実世界の探偵役の為なんだなぁ、と。

 そういうギミックが解ったので、『クララ殺し』を読み終えた時に、文庫版を購入しようかどうするか判断してもいいかなぁ、と考えた次第。

 でも図書館には『ティンカー・ベル殺し』や『ドロシイ殺し』はあるのかな?どうかな。ちょいと検索してみれば貸し出されているのか、何かのはっきりするですよね。

 ええ、無理矢理千文字超えましたよ(ドヤァ