pomtaの日記

だいたい読書感想か映画感想です。たぶん。

エア読者さま、ちーす。

 久しぶりにそんなフリーズを思い出したので、はい。

 この四連休は、まぁ引きこもっていましたね。土曜日は珍しく法要に付き合い、日曜日は父親が補聴器の為に外出したのでボロネーゼをこさえて飲んだくれ、月曜日、火曜日は『水曜どうでしょう』のDVDを見てました。もちろん読書は並行してやっていましたが(ならが読みというやつか?

 あ、映画も見ていたナ。では記憶が薄れそうなものから。

 

父親たちの星条旗(字幕版)

父親たちの星条旗(字幕版)

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video
 

  クリント・イーストウッド監督作品で対となる『硫黄島からの手紙』は先に見ています。何故か同時期にWOWOWが放映してくれなかったので。

 第二次大戦中、末期の島嶼上陸作戦において日本軍が米軍に対し大損害を与えた唯一の戦場といってもいいのが硫黄島です。他の戦場では水際殲滅にこだわって碌な防戦ができなかったらしいですが、硫黄島においては敵を引き込み殲滅する戦術をとり、米軍に多大な出血を強いたといいます。日本軍ってそういう話が一杯あって、だから指揮官レベルは無能と言われる事が多いのですが(あ

 この映画は、たまたま新聞一面を飾った写真に写ってしまったが為に、本人たちの自覚なしに英雄に祭り上げられてしまった三人の兵士たちの悲劇・・・というのか悲哀というのか、そんなのを描いています。一人は時流に乗り『英雄』になったと思い込んだけれども、時間とともに忘れ去られてしまい就職もままならない。ネイティブ・アメリカン出身の兵士は最初から違和感を感じ、広告塔になる事に良心の呵責を覚え、酒に溺れ、戦場に送り返されますが戦死はせず、そして戦後も不器用さ故に生きることに慣れず、最後はアル中で野垂れ死に

 衛生兵だった兵士は何とか平衡感覚を失わず、それなりに成功した人生を送り、平穏な死を迎えますが生前は一度たりとも戦場の話はしなかったといいます。たぶん一番戦場で死に対面したのは衛生兵の彼でしょうね。軽傷ならまだしも重傷者はモルヒネを注射して後送する他なく、運んでいる最中に落命する者もいたでしょう。

 自分にとって戦争映画ってこういうのなんです。兵士たちの悲喜こもごもと死と隣り合わせの状況が淡々と語られる事こそ、雄弁に戦争の恐ろしさが描けるのではないと思うのです。クリント・イーストウッドは好きな映画監督ですが、たぶんこういう描き方をして興行実績を積めるところが気に入っているところなんでしょうね。

 あ、もう千字こえてしもうた。明日まで見た映画の事、覚えていられるかな?(オイ