pomtaの日記

だいたい読書感想か映画感想です。たぶん。

こっちを先に

 ツイッターでは忍者ものの事を書いたのですが、今日は明日図書館に返却する本を先に書きます。

 土曜日、ぼへーっと過ごしていました。久しぶりに『ミス・マープル』のDVDを引っ張り出してきて見たりしたりして。

 日曜日は読書会で『コンビニ人間』の事をしゃべって、1958年のおフランス難解SF映画を見て(ベルリン映画祭の金熊賞を取った作品だというけれど、なんだか良く解らないのでいいや)、久しぶりにカウボーイビバップの映画版を見て(構成上の弱点を指摘されて、なるほどねーっと思った)、大須でちょいとお高いトンカツを久しぶりに食べ(美味しかった)、そんな感じでした。

 んでこれは今日読み終えました。

 

明智光秀と本能寺の変 (ちくま新書)

明智光秀と本能寺の変 (ちくま新書)

 

  たぶん現時点で一番納得できる本かなぁ、と。いろいろな説を一次資料を使用して検証し、論評し、結論は明智光秀単独犯であり、突発的なものであり、原因は将来への漠たる不安であるという、まぁ妥当なところですね。というか、残された一次資料から導き出される結果は、それしかないのですよね『本能寺の変』。

 しかし明智光秀本人は心情を吐露した書状でも発見されない限り(そんなものが今更見つかるとは思えないけれども)、真相は闇の中であり、だからこそ文筆家や出版社の飯のタネであり続けるネタなのでしょうね。その事を強く印象付けるのは、この本のあとがきで、某出版社から本能寺の変ネタでの執筆を誘われて、単独犯以外ありえないと著者が答えると、編集者は不満で、派手な黒幕説を求めていた先方とは話がまとまらなかったそうです。

 まぁね、出版社にとってみれば真相なんて最もらしくて派手であれば、つまり売れれば何でも良く、逆に地味な真相でも部数が伸びなければ話にならないという訳で・・・そりゃあね、それで稼いで生きているのだから売り上げが問題なのは仕方ないですけれども、けれども地味な真相では売れないっていうのがねー・・・だから勘違いした小説家が『これが真相だ!!』って青筋立てたトンデモ話が横行するのだよなぁ。

 そういうのが少しでも衰退して欲しいので、たぶんこの本は本屋に購入に行くと思います。この本が現時点で一番『本能寺の変』の真相に近いと思うので。

 そういえば昨日、竹内結子さんの訃報が飛び込んできました。改めてご冥福をお祈りします。天然系の役が凄く可愛い女優さんだったなぁ。自殺かぁ・・・残念でならないです。