pomtaの日記

だいたい読書感想か映画感想です。たぶん。

トラック便がこないものですから

 荷物が届かないと仕事がないのです。なので日記を書くデス。書いている間に到着しないかしらん・・・

 最近ポワロやらミス・マープルやらの、まぁ四十年ぐらい前のドラマを見ているのですが(DVDで)、なんで彼らの作品が好きなのかなぁ、とふと考えてみて、たぶん探偵役が格好良くない、らしくない、微笑ましいってところぢゃないかなぁ。ポワロは外国人の小男でミス・マープルは穏やかな老嬢。つまり社会的にはどちらかというと弱者とは言わないものの、典型的なそれではないですよね。それが事件を解決するという意外性が好きなのかなぁ。十数年前にハヤカワ文庫が『クリスティ文庫』ってアガサ・クリスティの作品ほぼ全てを文庫化する事をしていまして、自伝以外は買ったのですよ。アガサ・クリスティ自身が描く彼女の生涯には興味がなかったので(あ)。それで手元にポワロ作品もミス・マープル作品も、ほぼそろっているものですから寝入りばなを誘うために、ちょろりちょろりと読んでいるのですけれども、やっぱりコミカルなところがあるのですよねぇ。

 そういうのが自分は好きなのかな?

 とか言いながら読み終えた本は全然別ジャンルですけど。

 

  小田原北条家の二代目と言いながら、その後の北条家の展開をほぼ全て決定づけたという点において、彼こそが戦国大名北条家の初代と言っても過言ではないでしょう。

 父伊勢宗瑞は、京から伊豆、相模に勢力を張ったと言っても、最後まで駿河今川家の親戚筋であり、その配下としての意識を失う事はなかったと思います。北条氏綱の名前も従兄今川氏親偏諱を受けており、今川一門という立場で元服していますね。

 それもあってか関東の諸勢力から『他国の兇徒』とネガティブキャンペーンを張られており、ほぼほぼ今川以外の同盟勢力がいないという状況。それを打破する為に鎌倉幕府執権であった北条を名乗り、鶴岡八幡宮の修築をほぼ独力で行い、また京都政界に接触し北条家所縁の左京大夫の官職を得たりしています。

 扇谷上杉家を衰亡させて武蔵に勢力を拡張。古河公方から分裂していた小弓公方を(結果的に)滅ぼし房総半島にも影響力を伸ばします。

 ただ今川家の後継争いである『花倉の乱』で味方し実質的な軍事力を担ったにも関わらず、無断で宿敵武田信虎と同盟を結ばれた事に激怒し、今川義元と争う事になります。この行動原理は仲直りを仲介したにも関わらず今川家に襲い掛かった武田信玄への、北条氏康の反応に良く似ており、信玄君は父親と義元の行為が何を引き起こしたのか、見ていなかったんだねーとか思ったりしたり。

 南関東における北条家優勢を決定づけた氏綱の業績は氏康、氏政時代に引き継がれ、領地中枢に侵攻されても家中から離反者が出ない強固な家臣統制となりました。氏康への遺言でね、村が貧しかったら戦に負けるから、村支配には気を配れってのがありましてね、家臣が不法な税の徴収、労働の提供を求めたら目安箱に直訴せよとかって法律をこさえたりしているのですよ。

 支配民が豊かでなければ領国の支配は成り立たない。これは時代を超えた真理ぢゃないかなーっと思うのですよ。