pomtaの日記

だいたい読書感想か映画感想です。たぶん。

予定通りにはいかないもの

 着荷が午後からになりそうなので、早めに配達を終える目論見は潰えました。今月末締め請求書は今日起こすことはできないでせう。あ、弊社は午後四時半(実はもっと早い)に強制終了なのでね。家にお持ち帰りする気はないです。自宅で父親がTVに向かって発する罵詈雑言を聞きながらやりたくないです。なので、どーせ出社は午前七時過ぎという早朝なので月曜日にやりませう・・・ブラウザゲーやりながら(オイ

 さて、先ほど漫画やら文庫本やらを複数購入してきましたが、読み終えている筈もないので、お久しぶりなこれの感想を書きます。

 

  今日購入した一冊は、この本の続編、二巻の「フィレンツェ」ですが、まぁ最初の巻です。二十数年前に朝日文庫だかで購入し、持っている筈です。本棚の何処かにあるはず。ですが再構成して新作追加という話を聞き、やっぱり買ってしまいました。

 時は十六世紀地中海。ヴェネツィアの名門ダンドロ家の若き当主が投身自殺らしき現場に、出勤途中で出くわすところから始まります。貴族の嫡男である彼は青少年期には交易の修行にでますが、青年になってからは一族で政治担当を割り振られ、最初の職として警察長官のようなものを不連続で二期務めています。共和制のヴェネツィアは元首と議員職以外は一年任期が普通で、一年以上はその職に就くことができないので。その彼は死んだ男が刑事職(庶民出身で現場の人間は連続で務める事が可能)であり、質の良くない、いわゆる「ゆすり屋」の噂が絶えない事を知っており、そんな男が自殺などするのか?と疑問を持ちます。しかし今の彼は共和国会議員であり元老議員であって警察職とは無関係なので手を出せません。というか、青少年期を一緒に交易業を学んだ旧友と再会したところから、それどころではなくなります。そして旧友はその出自故の栄光と苦悩を味わっており、それが祖国ヴェネツィアを苦境に陥らせる決断を下させる事になる・・・というのが、表筋。裏には男女の、社会的な障壁故に苦境にさらされる愛情というのか、恋愛というのか、なんかうまいぐらいに当てはめられる日本語がない・・・自分の語彙力が乏しいからなのか。恋愛という言葉は鮮烈に過ぎる。愛情という言葉は欲望が抜けている。そんな風に感じるので愛情と欲望がほどよく絡まっている男女関係って、なんて表現すればいいのかなぁ・・・そんな事を感じさせる男女関係が主人公と旧友に展開するのですよね。

 主人公と愛人(恋人よりも愛人だな)である高級娼婦の間柄は、たぶん二巻にも及ぶと思います。三巻での愛人の運命を知っているからなぁ・・・だから新作の四巻はどうするのだろうと楽しみでなりません。

 こういう恋愛ものは好きなんですよねー・・・悲恋なんですが(あ