pomtaの日記

だいたい読書感想か映画感想です。たぶん。

無理やり

 今日は色々バタバタしていたので日記を書く余裕もないのですが、無理やり書いてます。読み終えた本を図書館に返すために店に持ってきているので(まだ読み終わっていない本が一冊あるから返却は水曜日以降ですが)、もう家に持ち帰るのも億劫だな、と。

 土日は何も予定がなく、読書に映画に動画にゲームでした。映画はジョン・ウィックの三作目を見たのですが、楽しみにしていた割には印象がぼんやりで・・・これが面白かったら三作とも円盤で買おうかなぁ、と思っただけに、ちとザンネン。四作目もこさえそうなので、それ次第かな。

 んで読み終わった、図書館に返却予定のものを二冊、書けるかな?

 

オービタル・クラウド

オービタル・クラウド

  • 作者:藤井太洋
  • 発売日: 2014/02/21
  • メディア: 単行本
 

  文庫版を何度か買おうと思い立ったけど、やっぱり・・・とやめていた本でした。図書館で見つけて、よしよし試し読みできるわいと。まぁ一冊全部読んでしまって何が試し読みなのか、なんですけれども。

 年代が今年2020年に設定されていて、発刊された日付からすると近々の未来って感じだったのでしょうが、事態は作中の、衛星軌道上のテロよりも古典的なバイオハザードが起こっています。たぶん新型コロナウィルス程度の殺傷力のウイルスが最も伝播しやすい感染症になるのかも知れないなぁ、と。

 それはさておき、ほどよくリアリティがあり国際問題も絡めて面白かったです。そんな事もあるのかなぁ、って思える感じです。たぶん手元に読みたい本がなくなったら文庫版を買うかも。そしてこの作者の方の本をチェックしたくなりましたよ。

 

  今まさに『麒麟が来る』で取り上げている時代です。内容は大河ドラマぢゃないです。足利義輝ってあんまり評判が良くないなぁ、というイメージがあったのですが、お膝元の不安定さ、つまり権威の低下を東北や九州など遠国の大名との通交や停戦介入などによって高め、また彼らからの礼金献金によって収入不足を補おうと努力していた将軍であると評価されています。また停戦工作では中立の立場を堅持したとも。

 これは同じように将軍に付き、自分=信長の軍事目的の為に停戦工作を利用した、つまり一方の当事者でありながら停戦を命じるという、今日的に見ておかしな行動をとる弟義昭とは違います。

 また三好長慶は思われていたよりも畿内の領国の事については積極的ですが、それ以外の遠国に対しては受動的であり、足利義輝に代わって全国的な統治に関わったというよりも、自らの勢力圏の統治に腐心する、つまり四国東部と畿内を領国とする戦国大名という立場の方が強いようです。

 しかし『永禄の政変』については決定的な原因究明はまだできず、偶発的に将軍義輝を殺してしまった説が有力というにとどまっています。

 あと『天下人』と称されるものの定義も思ったよりも曖昧で、これを定義する概念が欲しいなぁと思いました。足利義昭追放後の信長と、それ以前の室町幕府を支えて有力者たちとでは、明らかに異なると思うのですけれど、どうでしょう?

 この本も興味深かったです。