pomtaの日記

だいたい読書感想か映画感想です。たぶん。

本読みは進行中

 同時に読み進めている本は二つです。一つは何かと評判が悪い松岡洋右の評伝でして、まだ個人的な事績よりも当時の日本の状況が語られている部分なんですが・・・何というか当時の指導者の牢固な、というか硬直してしまっている思考が、確実に日本を破滅に追いやっているという感じです。米英経済圏に輸入を頼り切っているにも関わらず、物資の手当てをせずに彼らとの関係を悪化させ続けているというのが、今日的視点からすると度し難いというか理解できないというか・・・何かこう、視点が固定されているみたいな感じです。このあたり、彼らが崇敬したという幕末志士にも似ていて、自らの破滅を自ら選択し、谷底に向かって真っ逆さまに落ちているのに自覚がないという、度し難さに似ているような気がします(個人の感想です

 あと意外だったのは、松岡といえば国際連盟を堂々と退場して脱退したというエピソードなんですが、彼自身は英語力と交渉能力に自ら頼むところがあり、それを発揮して交渉を妥結できなかったところを悔やんでいたらしいというところで、彼としては『堂々の脱退』なんて強がり敗北宣言に過ぎなかったのかも知れません。

 この後読むのが楽しみです。

 もう一つは足利義満の評伝みたいなものなんですが、発想は面白いというのですが、何というか、文章がどうにも・・・もうちょっとどうにかできないのか?みたいな感じがするのです。自己拡大的な文章で、俺やりました!!とか、俺ならではの発想!!とか、俺が最初に見つけました!!みたいな意思が文章の節々に散見されて、どうにも読みづらい。もうちょっと冷静に書いてください。一般向きの本だからって、はっちゃけないでよ、と。だから興味深い内容なのに、読みづらくて・・・

 そんな途中経過を書いたところで昨日読んだ漫画の事など。

 

人形の国(7) (シリウスコミックス)

人形の国(7) (シリウスコミックス)

 

  割と自分の中でヒロイン枠になってしまったジェイドさんが、何だか寝返っちゃいそうな雰囲気を感じております。気のせいかも知れないけれど。ただ単に嫌な同僚と一緒の目的で、競争させられるように仕事しなきゃならないから、そういう感想を口にしているのかも知れませんが。

 しかしこの漫画、見事に嫌な奴が敵に回っているよなぁ。あと、ジェイドさんの主張からするとタイタニアの行動にも裏がありそうですね。あって欲しいなぁ。一度は主人公がタイタニアによって絶望に落とされる気がするんだよねー・・・