pomtaの日記

だいたい読書感想か映画感想です。たぶん。

午後から請求書を起こす予定

 だから午前中に日記を書く・・・つもり。

 

 

ミッション:60ミニッツ [DVD]

ミッション:60ミニッツ [DVD]

  • 発売日: 2020/02/05
  • メディア: DVD
 

  『キルデスビジネス』ばりのひどいTVリアリティショーに強制出演させられた、ベトナム戦争従軍カメラマンの過去を持つ主人公が、田舎の自宅で重火器さえも使用する侵入者と死闘を繰り返す、という映画。もちっと頭脳戦よりかしら?と思っていたのですが、どうにも銃器とジャックダニエルが好きな(というかアルコール依存症)の彼は、小太りの中高年であるにも関わらず、防弾ベストを着こみ、自宅の各所や地下の秘密のお部屋に、無線機やら銃器やらを持っていて、最初は素人然とした侵入者を撃ち〇していきます。あ、一対多数のサバゲーっちくになってきた。

 まぁB級で年代設定が1999年末というタイミングなんで、ほどよくローテクも残っている感じなんですよね。60分間生き残ったら100万ドルもらえるって事なんですが、その約束を守るのかどうか・・・ってのが一番の肝のよーな気が。それはラストを見てのお楽しみで、頭空っぽにしてサスペンスを楽しむ映画でしたね。B級っぽいもん。

 

  浅井三姉妹の末妹が主人公の、大河ドラマが放映されたタイミングで出ています。だから、あ、アップデートされていない情報が書いてあるって本ですが、この本も『姉さん女房で多産で、嫉妬深い』二代将軍徳川秀忠の妻のイメージを変えるべく書かれています。江の個性というよりも、当時の上級武士の正妻の役割と側室や侍妾の立場みたいなものを説明している本で、徳川家光は実は彼女の実子ではなかったらしいです。当時の政情の為、江戸と京都を往来する徳川秀忠は江と一緒に過ごす時間も限られており、また出産間隔も彼女が出産した事になっている子供たち全てを生むと、子宮が空いている暇なしになってしまい体力的にも無理があるのではないかと推測されています。

 しかし一番の理由は秀吉の死、関が原合戦、徳川家へ政治実権が移り、その世継ぎたる秀忠もなかなか腰を落ち着ける事ができなかったという事でしょう。

 江戸時代までの習慣で第一の正妻は政治的立場を保証された存在であり、彼女が生んだ年長の男子が跡取りとなる事が一番ベストとされていましたが、それが叶わない場合、年長の男子と親子関係を結んで、嫡子となった男子の立場を強化する仕組みになっていました。徳川家という組織を守る為に江も実子である忠長よりも家光を後継ぎにする事に異論はなく、忠長には徳川庶子家として穏やかな生涯を過ごしてほしいと配慮していたようです。まぁ家臣や周囲に煽られてその気になった忠長は、江の死後、父秀忠に処分されてしまいますが。

 あと保科正之を秀忠実子と認めなかった件は、侍妾(主人と性的関係は結ぶけれども使用人待遇は変わらない人。側室は第二、第三の正妻というべき地位で明らかに主人の家族扱いだそうです)として秀忠が江に申告しなかった為に起こった事のようです。奥を管理するのは正妻の役目であり、徳川家の秩序維持の観点から彼を実子と認めてしまうと、最悪家臣団分裂の危機まで起こりうるから、のようです。

 まぁ秀忠がやらかした事には変わりありませんが。

 江は手紙とか自書の残存数が少なく、その心情とか考えがうかがえない人物ですが、その行動から、当時の正妻というものがどういう存在であったのか、を理解する材料になるようですよ。