pomtaの日記

だいたい読書感想か映画感想です。たぶん。

昼間の一本

 昼飯時に白葡萄酒を一本、日曜日に開けたのですが・・・アレですね。炭水化物系をつまみに加えると腹が膨らんで酷い事になりますね。ただ消化はいいので今朝はそんなに胃もたれは感じていません。久しぶりにこさえたスパイスカレーは、ガツンと辛くしたいなぁ、と通常小さじ一杯のレッドチリペッパーを二杯少し加えました。希望通りの辛さでしたが、あとには引かない感じで、自分ひとりなら、この分量かなぁ、と。

 んで、それを食べながら、飲みながら見たのはコレ。

 

パラサイト 半地下の家族(字幕版)

パラサイト 半地下の家族(字幕版)

  • 発売日: 2020/05/29
  • メディア: Prime Video
 

  これは貧困家族の一抹の夢だな、と思いました。しかしあれだけの潜在能力のある家族が貧困生活って、あるのかな?その点はファンタジーですよね。富裕家族に秘密が、ではなく、富裕家族に住んでいる家に秘密があって、それが凄惨な展開に。

 あと、これが韓国大統領が、いわゆる「畳の上で死ねない」理由につながっているような気がしました。栄達した家にぶら下がっていく人々が、その多さに比例して法に触れる確率が増えていき、その違法行為が退任した大統領を刑事裁判で裁かれる立場に追い詰めていく、みたいな。

 それからアカデミー賞をとったというのも、ハリウッドの『良識者』がいかにも好みそうな展開で、国外の作品にも光を当てるには、韓国作品は絶好のテストケースだったのではないかとも思います。ほら、その資本がハリウッドに流れやすいぢゃなん?(そういう勘繰りをしてしまう。きっと次は中国資本作品がとるんぢゃない?

 そんな事を色々考えてみた作品でした。

 あと読み終わったやつ。

 

小栗上野介 (平凡社新書561)

小栗上野介 (平凡社新書561)

 

  こういう幕府の能吏で、ただその存在の為だけに殺された人物の事を知ると、『明治維新』というものを前向きに評価できないのですよね。幕末の志士なんて、テロリストにしか見えないし、薩長閥が主導権を握る明治政府の人材登用間口が、徳川幕府のそれとどれほど違うのかってのも良く解らない。

 そもそも攘夷過激派であった連中が外国に負けて手のひら返して、外国に融和的である事をもって幕府を批判していたのに、その幕府を倒す理由が良く解らない。幕府機構の経年劣化を理由にするならば、武力による討幕が必要なのか?というのも解らない。

 おそらく、戦争ではなかったけれども互いに互いが血で血を洗うテロを繰り返した挙句に、理屈では飲み下せない憎悪が双方に積もり積もって固まって、結果が武力討幕であり、小栗のような人物を血祭りにあげるという、理性ではまったく納得できない事象を引き起こしたのでしょう。

 日露戦争後の『英雄』東郷平八郎が、造船所をつくった小栗を褒めたたえて、今日の日本海軍があるのは小栗のおかげと言っても、なんだかなーって気持ちにしかなれません。本当に戦争は、特に『内戦』というものは互いに理性を吹き飛ばし無用な血を流させる害悪でしかありませんからなぁ。