pomtaの日記

だいたい読書感想か映画感想です。たぶん。

一日早く掃き掃除

 掃除って「掃いて除く」行為なんですねー。普段漢字で書かないから、こうやって変換させると気づく。つまり基本的に掃除とは掃く行為であって、掃き掃除って「頭が頭痛」と同じような、妙ちくりんな使い方なのね。まぁいいか。

 いつも仕事納めとかお盆休み前日に掃き掃除をするのですが、明日朝が可燃ごみ回収なので、それに合わせてしまえと。一日早くても大して変わりはないしね。

 さて桃鉄をプレイせずに買いためた文庫本を読み続けておりましたが、昨夜買い置き分最後の一冊を読み終えました。

 

  年明け早々アニメ化されるし、小学生向けのジュニア版もできるわ、なんかメディアミックスが面白いなぁ、と。ま、コミック化されているのでアニメ化は順当かな、と思いますけれども、ジュニア版に、つまり表現や展開をマイルドな形にするというのは古典とか言われる分野以外だと珍しいのではないかな?

 たぶん主人公たちがマイノリティなところがあり、子供も好きな噂話的なホラーがネタの作品であり、手を取り合って協力して困難を切り抜ける、という基本展開が子供向けに仕立て直す意味がある、と判断されたのかな。そのままだと、ビター過ぎてアレだと思いますが。

 今回は百合百合しているエピソードがあったり、過去ネタのリバイバルがあったりとしていましたね。マヨイガのエピソードは、またとんでもない展開で登場しそうな予感。

 次巻も楽しみですねぇ。

 あ、字数が足らぬ~。では読みかけの本から。

 

クリミア戦争(上)

クリミア戦争(上)

 

  たぶん読んでいると思うのですが、再読でも興味深いし、上巻を読み終えたので。

 クリミア半島の、セヴァストポリ周辺が主戦場になったので『クリミア戦争』の名前がありますが、本質的には黒海から地中海への出口を求め、正教会擁護の立場からエルサレムの管理権を求めるロシアが、オスマン帝国を自国に有利な形に改変しようと試み、それに対抗するオスマン帝国がロシアの膨張を警戒する英仏の援助を当て込んで始めた戦争でして、そんじゃ何戦争と称するのがいいのか?と思うと・・・うーむ。戦場はドナウデルタで始まり、最近も戦争があったコーカサス地域で衝突があるので、クリミア半島だけで戦争が行われた訳ではないんですけれども、他にしっくりくる名称ってないですよね。

 この戦争は初めてジャーナリズムによる世論が政府の方針、軍隊の在り方などを、特にイギリスで揺り動かされたものであり、また一般兵士の福利、衛生関係が見直しを迫られた戦争でもありました。この戦争前にアルジェリア戦争を戦い抜いたフランス軍の状況が一番良く、また国民皆兵制が浸透し地方の農村出身である程度自分の力でサバイバル対処できるフランス軍兵士は、野営のノウハウ、不足しがちな食料の調達などを行う事ができました。衛生面でも女子修道会の協力を仰いで看護師なども確保し、野戦病院の処置も概ね妥当だったようですが、兵士を農奴から調達し上流階級出身の士官たちのファンタジーが軍隊の在り方を決定していたロシアや、都市貧困層からの志願兵で構成されていて、同じく上流階級のファンタジーで物事を決めていたイギリスの軍隊状況は、最初は悲惨の一言で、将校たちはぬくぬくと過ごしながら一般兵には精神論を押し付けるとかという地獄が展開。それをジャーナリズムにすっぱ抜かれると「情報漏洩だ!!」と喚く始末。

 ん?これって二十世紀の軍隊でもありましたね。良く知っているのは日本陸軍のケースなんですけれども。まぁ負傷兵を足手まとい扱いして、排除して、はよ、〇ね、みたいな処置を総司令官がする、ってとこまでは酷くなかったと信じたいけど。

 こういうのを読むと、ファンタジーでリアリズムがないと対処できない戦争やってくれるな!!って思いますよねー。