pomtaの日記

だいたい読書感想か映画感想です。たぶん。

ウォーハンマーRPG遊んだ

 日記にTRPGの事ってあんまり詳しく書かないのは、他の参加者の方の了解をとっている訳ではないし、一期一会の事だから忘れてしまってもいいかな、と個人的に思っているところがあるからです。ライブ感覚をそのまま伝えられる筈もないし。

 なので日曜日に遊んだウォーハンマーRPGについても自分が感じたルール回りの事を書くぐらいですかね?

 

ホビージャパン ウォーハンマーRPG ルールブック

ホビージャパン ウォーハンマーRPG ルールブック

  • 発売日: 2020/10/02
  • メディア: おもちゃ&ホビー
 

  100%下方ロール判定のファンタジーゲームですが、他のファンタジーRPGのような派手さはないです。派手な魔法で何かするシーンは、自分は見た事ないです。だいたい肉弾戦でヒイヒイいう事が多い。

 自分が以前に遊んだ二版は能力購入が5%つづで、かなり判定成功が得やすくなる印象でしたが、今作は1%づつしか得られません。しかしその代わりに状況ボーナス、ペナルティが用意されていまして、たとえば一人の相手に複数人が攻撃する場合、二人目で+20%、三人目で+40%と、多数で攻撃すると劇的にボーナスが得られます。

 つまり、一人で雑魚を倒すなんて事はできません。雑魚なんてものは存在しない。あえていうなら人間が雑魚、そんな世界ですからね。

 なんかこういうの好きなんですよねー・・・泥臭くって。派手に個人が一発必殺技を繰り出すゲームに食傷気味なので(ヒーローが複数いるとヒーローにメリハリがなく、大味な印象を自分などは感じてしまうので)、一般人がヒイヒイいいながらなんとかしようとするゲームが、最近は好みですかね?

 ちなみに遊んだシナリオは、そんな一般人に、召喚されたデーモン(弱い方)を倒せという過酷なものでした。公式です。こういうシュチエーションを「ひでぇなぁ」と笑いながら挑む感性がないと、たぶん公式シナリオに挑むと心が折れてしまうかも。

 戦って勝つのではなく、いかにして生き延びるか。そんな世界でした。

 キャンペーン、やりたいなぁ・・・

 

三条実美-維新政権の「有徳の為政者」 (中公新書)
 

  名前は知っているけど、良く知らん人だな、と思ったので評伝を読んでみました。

 尊攘派の公家、それも過激派なのですが、何故そんな風になったのか、という話もありましたね。おそらく黒船来航という前代未聞状態で幕府が、今までやった事がない世間への諮問という事を行い、それが反映されてしまった為に自分たちの意見が政治に取り上げられたという高揚感から、人々は暴走を開始したのではないかなーっと思いました。

 なんせ当時を振り返った当事者たちが「なんであんなに、攘夷でなければ人ではない、と思い込んだのか分からない。狂っていたとしか思えない」みたいな事を口にしているのを見ると、幕末の狂乱はそんなところから始まったのかなぁ、と。

 明治維新を手放しで肯定できないのは、そういう「なくてもいい動乱だった」と思う側面があるので、当時は自分が正義という狂乱に包まれているから、反対するものを腕づくで排除する事に何も躊躇はなく、多くの血が流されました。んで、じゃあ明治維新後に出来上がったものは何だったか、というと、特に江戸幕府の方針と大きく変わるものではなく、あえて言うなら幕府に委託していた政治を、天皇が閲覧する形になった、ぐらいですかね。

 三条実美(さんじょうさねなる)はそんな時代で尊攘派の公家として活動し、維新後はまだ制度的な過渡期に政権首脳となり、よくある革命の内ゲバ状態をなんとか取りまとめ、内閣制が成立すると明治天皇の顧問的な立場になり、明治天皇の政治判断を助ける立場になりました。調整型の政治家と言えます。

 動乱期で制度よりも個人の能力で回すしかない時代なので、密室政治になるのは致し方ないのですが、その中でバランサーとして活動し、明治政府の分裂を最小限にとどめたとも言えます。まぁ調整者はなかなか評価しにくいですね。

 思った以上に重要な人物でした。