pomtaの日記

だいたい読書感想か映画感想です。たぶん。

これは期待外れではない

 期待外れの予感がするのは『麒麟がくる』です。

 昨夜録画しておいた『麒麟がくる』を見たのですが・・・え、最終回一回で本能寺の変をやるの?それでどこまで描く事ができるの?

 たぶん自分が期待していた「信長を討つ事への葛藤」は描かれず、「謀反人となった明智に同調できない、しない麾下、同僚の武将たちの人間模様」も描かれないかも知れないなぁ、と予感しております。まぁそういった諸々は最終回を見てから全部書く事にいたしませう。

 んで読み終わったもの。

 

あんじゅう 1 (楽園コミックス)

あんじゅう 1 (楽園コミックス)

 

  期待して待っていた方の作品ですが、情報収集から漏れていて密林で別の商品購入で彷徨っていたら発見したのでポチッとな、しました。既刊のエロ漫画の登場人物のネーミングが、なーんか名古屋市内、近郊、東海周辺の地名からとっているなぁ、思ったので、近所の人だろうと思っていたら三重の方らしいです。だから今回の漫画の登場人物女子二人は三重の関西弁を喋っていると思います。音読しても解り易い。

 念のためにゆっときますけど、今作はエロぢゃないですよ。高校の先輩後輩関係の社会人女子がルームシェアの共同生活をしていて、その日常を描いているだけです。緩くて、ほこっりしたり、にへら、としたり、そんな箸休め的な安心感がある作品です。

 三月に出る幾花さんの新刊は、たぶんもどかしい恋愛ものっぽいので、それと比べると、ぬるま湯的心地よさが続く作品ではないかと。だから百合にはなるなよ、と念じております。はい。

 も一つは丁度読み終えたもの。

 

馬と人の江戸時代 (歴史文化ライブラリー)

馬と人の江戸時代 (歴史文化ライブラリー)

  • 作者:兼平 賢治
  • 発売日: 2015/03/20
  • メディア: 単行本
 

  主に南部藩の馬に関することごもを明らかにした本です。古来から名馬の産地として有名であったので、江戸時代も引き続き産地として、馬産が盛んであった事とか、江戸中期以降は実用ではなく見栄えの馬が育成されて、生類憐みの令でも「そんな事はするな」と禁止されたりしています。

 意外に思ったのは「西の牛、東の馬」と称されながら西の牛は皮革業に利用されているのに、東の馬は江戸後期に国防需要が高まるまで、あまり利用されていなかったことです。馬の皮は牛のそれに比べると質が落ちるらしいので、それも一因かと思いますが、同和問題が西日本で盛んでも東では低調(というか自分はあんまり聞いた事がない)のは、そういう皮革業者の寡少さもあるのかな?と。馬肉食も飢饉以外ではさほど行われなかったみたいで、現代でも馬に親しみ、馬の伝統行事が盛んな東北地方ですが、馬肉食は熊本とか信州のそれに比べるとあまり知られていませんね。生きている馬には親しむからこそ、死んだ馬を食べる行為を忌諱しているのかも知れません。

 こういう研究に接するのは楽しいです。