先送りになっていたものを一気に解決する為に、時間が少々逼迫したので帰宅してから書いています。まぁ今日のネタが自宅にあるというのも理由の一つですが。
十巻よりも先にこっちの事を。つまり『ダンジョン飯』の世界設定を著者自身も色々参画してつくったと思しい本です。読み終えるのに十巻の数倍の時間がかかりました。情報量が半端ないのだから当たり前でげすな。するりと読み過ごしていたものまで色々思い出させてくれますし、あー、そういう設定なんだーっと新たに思うところもあります。おそらく『ウィザードリィ』を基礎にしているだろうけれども、どこか異なる設定ですよね。あたりまえだけど。
人口減少傾向だけど、世界的には強い力を持つエルフの諸王国は、なんか先進諸国のようなノリ。ドワーフたちは地縁血縁紐帯は強いけど「王?なんやそれ」って感じで、そして身内の論理から離れた同族に冷たいっていうのは、なんか〇本人ぽいなぁ、と感じるのはアタクシだけでしょうか。
この世界の魔法種族はエルフとノームで、エルフはD&Dでいうとウィザードみたいで、ノームはソーサラー的な魔法への接し方かしら、と思ったり。そのノームがドワーフと組んでエルフと戦争したというのがね、他ではないですよね、あんまり。でもドワーフとノームって職人というか技術屋みたいな感じもするから、ありそうと言えばありそう。
ハーフフットは他のゲームやら物語に比べてもライフサイクルが早く描かれています。童顔で中身おっさん、おばはんという感じ。コボルトは日本のコボルトですね。
オーガは鬼っぽい。オークは何気に絶滅危惧種になっているし、違うなぁ。
そうだろうと思っていたけど、九井さんは設定考えるのが大好きな方なんだろうなぁ・・・
んで十巻です。「ヴォーパル・バニー」って元ネタ、どこなんだろう?まぁ登場してくる「迷宮の兎」は遥かに危険な感じ。音もなく忍び寄り、頸動脈に一撃食らわせて、出血溺死させるという、一点凶悪な代物。それ以外は他の兎と変わらないけれど、PT全滅しかけましたね。
全滅と言えば、迷宮の主が召喚したドラゴンズにもそんな感じにさせられていますが、主人公が主人公らしい活躍を見せる?という前振りで終わっております。
次巻が楽しみデスよ。