pomtaの日記

だいたい読書感想か映画感想です。たぶん。

ネタがガガガ

 昨日読み終えた本はSFでナノマシーンで快適生活送っていた世界が、そのナノマシーンの暴走でヒトの種としての姿かたち、精神すらとどめられず、分解、崩壊、統合して、生活形態、姿かたち、精神構造すら異なった存在となった未来の話でした。

 つまり・・・表記やら前提条件やらが現実と乖離しすぎていて飲み下せなかった。解説を読んでようやく上記のアウトラインが理解できたくらいで、ハードもハードなSFでした。感想がそれ以上踏み込めない・・・

 もうすぐ読み終わるのは、歪になってしまった親の考えと、味方になってもらえなかった子供の反発・・・いや敵意かな、そういうものが主題となったミステリーでして、読みやすいし解るけど、気持ちいいところに落ちなかったので、これ以上の感想は差し控えます。でも『歪な親の愛情』というものは、精神病的な強迫観念ではなく、互いの認識のずれによって生じる問題として物語られるのが好きです。特殊な精神状態に追い込まれてしまった人々ではなく、一般的な人々にも待ち受ける、ちょっとしたボタンの掛け違い。それによって取り返しのつかない関係にまで悪化してしまう人間関係。

 嫌いぢゃないけど、くわしく感想を述べるまではちょっと・・・

 んで代わりに書くのがコレについてかい、とかね。

 

  OVA版を見たので長らく見ていませんでした。それを先日購入したコレクターBDセットに入っていたのでようやく昨夜みた次第。もう十二年前の作品なんですねぇ。そういえばこの作品に出演された声優さん、知っているかぎりで五人は鬼籍に入っておられるしな。

 OVA版は長いシリーズでしたから、これを一時間半とか二時間に収めるのはどうしたって無理があり、最初はね、うはーん・・・と思って見ていたのですが後半になるに従ってどこを焦点にしているのか理解できて、なるほどねぇ、と。そしてエンディングでTVシリーズに繋がる映像が出てきて、なるほど、これが劇場版でやりたかった事なのね、と。

 にしても見終わって思った事は、これ、ほんとに初見お断りな作品だよなーっと。ご新規さんに対して何の説明もない。完全に今までのエピソードを踏まえている事、前提の作品で、この作品だけをたとえばボトムズの「むせる」すら知らない人に見せたら、呆気にとられてハテナマークの山に埋もれそうですね。ボトムズは、まぁそういう作品だからなぁ。

 今キリコの子育て編、つまり幻想編の続きが高橋良輔さんによってつづられているようです。ええっと、郷田ほずみさんがキリコを演じられるうちに、アニメ化して完結してくださいね。キリコは他の声優さんに演じられるのは、その、困るのです、はい。