pomtaの日記

だいたい読書感想か映画感想です。たぶん。

失敗したかな?

 購入した本の事です。煽り文句と、三国演義みたいな話が好きだったから買ってはみたけれど、「あ、これは冒険物語として読む話であって、政略、戦略級では大した事ないな」的な勘が働いております。なんせ大味な征服エピソードが冒頭に出てきましたから。頭切り替えないと不満ばかりで読むのがストレスになるかも知れませぬ。

 それよりも先に読み終わったもの。

 

  最初はいつもの通り短編エピソード集と思って、一話読んだら次の日に回そう・・・と思っていたら、あれ、あれれ?いつもならこの分量進んだら、オチというかまとめに入る筈なのに、まだ話が閉じる気配がないぞ・・・あっ、初の長編エピソードって書いてある・・・という訳で長編小説でした。というても、不思議な話で、原因とかなんとか説明がつくものでもないので、こちらとしては登場人物たちの、いちゃこらとか、話とかを楽しむぐらいなんですが、しかし今思いついたけど、こちらの意思が通じない裏世界とのやりとりって、共通のコミュニケーションフォーマットが存在しない異星人とのファーストコンタクトと同じぢゃね?とか。

 だからこれは超常現象ではなくて、ファーストコンタクトなんだ!!って、そう思いついたのは、今回のエピソードが裏世界からの探りぢゃね?って主人公たちが喋っているからなんですけれども。

 五巻と六巻の出る間隔が短かったから、次巻が出るのは結構先かな?どーなるのかな。

 

浅間山大噴火 (歴史文化ライブラリー)

浅間山大噴火 (歴史文化ライブラリー)

  • 作者:渡辺 尚志
  • 発売日: 2003/10/01
  • メディア: 単行本
 

  これ、結構前にも読んだ本でして、江戸時代の浅間山天明の大噴火を起こした際の状況、対処など記録に残っている限りを分析したもので、この当時は雲仙普賢岳の噴火が記憶に新しく、その対処への参考って意味があったのですけれども、最近は短い頻度で天災が起こりますから、もうなんでも参考にすべきですよね。

 前に江戸時代の救済システムの本を読んだ事が思い出されて、幕府や藩などの経済規模が縮小(米価の永続的な下落傾向が原因)しているにも関わらず、災害が起これば被害地域の自助努力に任せられず(そんな事をしたら年貢収入源の村落が滅亡して、実入りが減ってしまう)、被害が深刻な地域にはそれだけの援助が投下される訳ですが、降灰被害ならともかく、溶岩流や土石流の被害を受けるのは山に近く、もともと生産力に乏しい場所であり、被災地域にはその復興に長い期間、百年以上経過しても以前の状況にはならないというケースもあり、こういう場合、変化した環境に対応した被災地対策が必要なのでは?とか思ったり。

 あとは、不作によって起こった米価値上がりで儲けようとする人間的にアレな人もあれば、自らの財産を取り崩して人々の救済、復興に取り組む人もあり、人の様々な様相が知れるのだなぁ、と。

 そんな事を改めて感じました。