pomtaの日記

だいたい読書感想か映画感想です。たぶん。

今日本屋に行きます

 昨日も買う予定の新刊があったけど、今日15日にも出る予定なので、昼飯食ったら自転車走らせて買いに行きます。特に小説で数年待ったシリーズの続編が楽しみですよ。すっとぼけた主従関係が好きでねぇ。

 だから読み終えたものとかないのですけれども。

 という事は昨日の続きかなぁ。

 武士の源流という事なのですけれども、基本的に父系に官職にあぶれた皇族やら高位高官の子孫やらが、弓馬の武芸に優れた母系と婚姻して、その武芸技術を体得し、さらに地方の豪族とも母系で合流して結果としてできたものが後に『武家の棟梁』となっていく家になる、と。血縁だけでなく、そうやってできた家だけでは棟梁になられず、摂関家や院に仕えて出世していって社会的地位を高めて、同じような立場の武士たちから抜きんでた政治勢力にならなければ、『武家の棟梁』となりえないんぢゃないかなぁ、と思いましたね。

 ただこのタイプの武士が活躍したのは鎌倉時代までで、南北朝の内乱を契機に、武道としての弓馬は重視されても実戦ではさほど重要視されなくなるような気がします。おそらく合戦規模が拡大し、集団戦に以降していくので個人の超絶技術だけでは物量的に勝敗を決しなくなっていったのでしょうねぇ。応仁の乱以降は更にはっきりして、槍がもっとも重要な武器になっていきます。比較的簡単に訓練でき(弓術に比べて、の話)数をそろえて戦列を整えて殴り合わせる戦術は、数日の訓練で素人でも兵隊に仕立てられます。

 考えてみると遠距離武器というのは圧倒的な優位なのですが技術的に習得が難しく、『戦士階級』の技と言えます。だからギリシャ、ローマの市民兵は槍とか剣とか、接近戦兵器の習熟に勤しんだのかなぁ、と。彼らは後期はともかく初期は専門兵ではありませんからね。

 それぢゃあヨーロッパの騎士はどーなんだ?彼らは剣とか馬上槍とかを使用していて、長弓は平民の武器とかいうぢゃん。とおっしゃる向きがありますが、騎士って装備の変遷はあれど基本的に重装騎兵で石弓ならともかく弓矢ではなかなか致命傷が与えられない存在ですよね。となるとその装甲の効果を比較的にせよ軽減させる、重量級の武器を使う方が効率がいい。なので接近戦における専門家になったというべきですかね。

 なら室町期以降の武士はどうなんだ?というと、嗜みとしての弓は覚えていても戦場で活躍した話は集団戦の中に埋没してしまって、手柄の証明は接近戦の末の首級獲得になっていた事を考えると、やっぱり接近戦の専門家になっていったのでしょうね。戦国期だと槍の名手は話に出てくるけど、弓の名手は、槍ほどではないような気がします(個人の感想です)。そして江戸時代中期以降に武装よりも身分標識の意味合いが強くなって「刀は武士の魂」に変化したのかも知れませんねぇ。それが新渡戸稲造の『武士道』にもつながっていくのかね?

 そんな感じで千字埋まりましたわい。