pomtaの日記

だいたい読書感想か映画感想です。たぶん。

読書と映画とゲームと

 つまり平常運転の引きこもり生活を送った連休でした。特に録画しておいた映画を五本消化・・・いやいや見る事ができたのは良かったですわい。二月とか三月に録画していたものだったから、いい加減見ておかないと。あとは「スパイスカレーは炒め料理」というレシピ作者さんの言葉を信じて、最近焼肉素材で(しかしほうれん草パウダーが山ほどあるので、すべからくほうれん草グリーンカレーなのですがね)こさえておるのですが、ちょろりといい牛肉で今回こさえて思ったのは、焼肉って基本は食感の料理なのかなぁ、と。いやね、他の肉の焼き肉具材って軟骨とか、やげんとか、せせりとか(鶏肉系だな)使うと、歯ごたえ以外区別がつきませんでしてね。今回のちょろりといい牛肉もカルビとハラミでしたが・・・二つとも刺しが多くて(つまり脂身が多くて)食感が柔らかく、やはり区別がつかない・・・まぁ自分が舌オンチという事で。

 映画の話は、とりあえず読み終えた本の感想を先にやってしまおうかと。時間と天候が許せば明日返却したしまおうと思っているので。

 

  基本的に江戸時代の武士たちがどんな心構えで主君に仕えていたのか、主君もどのような方針で人事を行っていたのか、という事を解説した本です。戦国時代以前は戦功を立てる事が奉公でした。自らが存立する為の家という機構(経済機構と書こうかと思ったけれども、兵力供給源でもあるから違うと思った)はありますが、基本的に主従関係は個人契約で、自らの命、財産の安全保障を託すの足ると判断できない主人を見放す事は当然の権利でした。当たり前です。自分や『家』の存立が第一であり、それを保証できない主君など無意味な存在ですから。

 しかし江戸時代になると自前の領地支配よりも、給米による収入が多くなり、つまり主君家の支配機構に依存した存在になってしまい、従属度が強くなり、主君家の存立が自己家の存立に直結する傾向が強くなります。このあたりから認識が変わってきているのかな?江戸時代の武士は「平時は役人、戦時は軍人」という意識になっているみたいです。あ、明治維新後に士族が官僚に転換しやすかった理由も解りますネ。そういう意識なんだもの。

 道徳的な規範と、それとは別の潤滑油としての付け届け、贈答のバランス。財務関係の役職重視や役得。譜代として代々仕えてきた家臣と、有能な新参ものとのバランス。それらを評価する規範も確立していない感じで手探り感は否めない(って現代でもそうですが)

 そんな本でした。