pomtaの日記

だいたい読書感想か映画感想です。たぶん。

梅雨とは思えぬ爽やかさ

 今年の梅雨はそんな感じで、蒸し暑いなぁ、と思う日がある一方で、爽やかな暑さの日と言うのもあって、ああ、梅雨前線の北側か南側かで体感が変わるのかなぁ、と思ったりしたり。

 読み終わったものは、そんな話題とはまったく関係ありません(オイ

 

  今回は転校生おぜうさま、学友ができるの巻、と初デート(メイドさん同行)、そして少佐のトラブルって感じでしたかね。

 大正五年だそうで、ちょろりとwikiで調べたけど、栄町に百貨店の『いとう呉服店』ができたのは明治四十三年だそうな・・・まぁいいか。いずれにしてもできて間もないって感じ。まぁメイドさんたちに「庶民の敵!!」とか言われて百貨店には入店しなかったのですけれども。

 一応デートのハイライトは名古屋城天守閣を見に行くところで、ええ、名古屋市民としては納得かなぁ。何故かというと、先日NHKのお城解説番組で名古屋城天守閣が他の城の天守閣よりも大きいという事を言っていたのですが、それを聞いて合点がいったのですよね。国宝の姫路城の白い天守閣とか、大阪城の黒瓦の天守閣を見ても、綺麗だな、とかは思うのですがいまいち迫力に欠けるのです。姫路城はともかく大阪城の規模は名古屋城よりも大きいと聞いているので、違和感があったのですが、どうも西国の大名が江戸に向かう時の第一関門みたいに立ちはだかるように名古屋城天守閣を築いたようで、だから他の城の天守閣に比べると大きく迫力があるのだと。

 子供のころから見ているので城の天守閣とはこういうものだと思っていたのですが、なんで他の天守閣を見ると物足りなく思うのか初めて納得しました。あとね、屋根瓦が銅なので酸化していき、綺麗なエメラルドグリーンの酸化銅になっている、というのも大人になってから知りましたね。自分はグリーン系統の色が好きなので、名古屋城の瓦が美しいエメラルドグリーンというのは嬉しかったですねぇ。写生していても楽しかった。名古屋城天守閣が美しかったから、歴史に興味を持ったのかも知れません。

 ところで大正年間・・・ワシントン軍縮会議は1922年なんですな。大正五年って・・・ええっと1916年ですか。第一次大戦中ですね。だからまだ軍人さんが見下されていないのですな。なんか軍縮会議後は軍人、兵隊家業の方々は、社会人としては見下される風潮になってしまい(たぶん首切り対象の将来性のない職業と判断された)、その鬱憤が昭和期のテロリズムに繋がる向きもあるらしいです。

 まだ穏やかなご時世だったんだなぁ、作中は。

 あ、そういう軍部の不満を書いて、次の本の感想に・・・と思ったけど、文章が埋まったので明日にします。覚えていたら(あ