pomtaの日記

だいたい読書感想か映画感想です。たぶん。

腹痛い

 刺身と酒をたらふく食べ飲みした翌日は下り気味です。それに加えてエアコンの除湿タイマーを二時間仕掛けていたのですけれども、それが切れた途端に目覚めましてね。もっかい除湿をかけても、うとうとしたのは起床ちょろり前でしたかね。高湿度、高気温の日々がやってまいりましてね、寝不足に輪をかけた事も下し気味の原因かなぁ。

 まぁ酒飲まなきゃ治りますが・・・冷えた麦酒を、か?耐えられるのか、儂(豆腐メンタル

 それはさておき読み終わったもの。

 

  高山右近中川清秀に関する評伝・・・ではなく、室町期明応の政変から織豊期までの摂津国を中心とした畿内の状況を詳述したものです。というか摂津国土豪国人領主たちの興亡が高山右近中川清秀に結実していく、みたいな感じ。

 この辺の武将たちの興亡は、明応の政変を引き起こした細川政元が自らの領地支配を四苦八苦行い、自身の後継者争いも絡まって天下の覇権を握ったに見えた細川京兆家が意外に脆弱で、自身の暗殺を引き金に長期に渡る戦乱が開始された印象。

 摂津出身の戦国大名が成長しなかった理由は、惣領家などの代表者が下からの突き上げを上手く処理できなかった事も一因で、混乱状態になると利害関係も複雑化し、処理できない代表者は追放の憂き目にあいます。細川被官の守護代、古くから盤踞する池田氏、伊丹氏も内部の意見を反映できると安定しますが、それができないと当主交代、あるいは支配氏族交代となり、池田氏の内部抗争から浮上したのが荒木村重であったと。

 荒木村重は信長に従って大名化し、裏切る事になるのですが、この要因は反信長勢力の働きかけが、どうも村重本人だけでなく支配下にある領民、これが一向一揆が多かったらしく、石山合戦中の一向宗門徒が反信長を荒木村重に突き付け、彼がそれに応えたという側面もあるようです。

 信長がことさらに荒木氏側の城塞に対して殲滅を試みたのも、彼を支えていたのが一向一揆に属する者たちであり、敵対一揆に対する大名勢力の対処は殲滅戦になる事例が多いようですので、その事も理由の一つなのかも知れません。

 他にも小規模な都市が散在した事から、ファッション性や人的つながりからキリスト教の布教が他の地域よりも比較的進んだとか、なかなか興味深い話が多かったです。本屋で思い付きで購入したけど、面白かったですよ。

 

 

  自分がTwitterでフォローしている古くからの友人に右巻きの人がいるので、その方面から天真爛漫に「現行憲法から大日本帝国憲法に変えよう』みたいなtweetが流れてくるのを見て、「大日本帝国憲法って現代の目からみたら欠陥品だよな」と思ったのですが、その根拠が曖昧だったので、これに乗っていないかなー、簡単に読めそうだし、と思って購入しました。さーせん。これは明治政府の組織変遷を主に扱った本でした。orz。しかし明治維新政府の混迷ぶりが良く解りますね。数か月どころか二ケ月ぐらいで組織変更をモロモロやっています。試行錯誤の末に近代日本が成立したのは理解しました。そして大日本帝国憲法の研究に関しては別の本を見つけたので、それを入手して読んでみたいと思います。