pomtaの日記

だいたい読書感想か映画感想です。たぶん。

面白い

 今読んでいるのが『荘園』という新書なんですけれども、日本史で習っても、その後の研究署とか新書とかを読んでも、ふわっとしか理解していないものを、そもそもの始まりから説き起こしていただけるというのが楽しいです。とは言え、聞きなれない単語が多いので頭の中にすんなり入ってこないorz

 読んだところで新たな知見は、古代地方豪族の支配に乗っかって運営されたのが日本の律令制で、本家中国ではある程度の私有財産が認められていたのが、日本の律令制では認められていないこと。これは風雲急を告げる東アジア情勢、軍事大国である唐と新羅朝鮮半島で敗北した事を受けて早急に挙国軍事力増強に迫られた為ではないか、と論じられています。

 十世紀の気候変動、地球気候の乾燥化にともない稲作中心の日本は飢饉状態に陥り旧来の支配階級である古代地方豪族が没落し、その間隙を埋める為に荒廃地の開発、再開発をする為の荘園制が始まったらしいこと。日本の荘園制は、運営する荘官に属する下人以外は職能集団の色が濃く、実働の百姓たちは契約が合わなければ雇い主の荘官に逆らい、より契約状況の良い荘園に短期間で移住する事も厭わないという。土地に縛られた農民というイメージは、この時代は普遍的ではないようです。鉄製の農具と種もみ、農耕技術を財産に渡り歩いていた集団もいたという事です。

 あとは読了してから、かな。

 それから金曜日に見たもの。

 

 wikiの映画評論家の評価はさんざんなようですが、武将やら城やら、軍艦やら競走馬の美少女化を経た人間からしたら「可愛いもんぢゃないですか」と思いますがね。武将キャラで遊ぶ事が許せない人が多いのかな、映画評論家には。

 まぁ貂蝉さんが、もっと激しくダンスを踊るキャラだったら、もっと良かったなぁ、とは思いましたが。時代考証的美女は、いいですね。実際渡辺直美さんは可愛いと思いますが。

 自分的には曹操主人公で、劉備はいくら叩いてもGの如き復活力で曹操を挑発するように出現する敵役、という物語が出てきてくれると嬉しいなぁ、とは思っているのですが、どう弄ろうと劉備主従が主人公でないと『三国志』というカテゴリーは成立しないのでしょうね。そのあたりは残念と言うか、今までの物語の再生産なら興味はないわ、というか、そんな感じで、この映画はそんな自分にはそこそこ面白かったです。はい。