pomtaの日記

だいたい読書感想か映画感想です。たぶん。

今日は読了有枡

 「どくりょうあります」とお読みください。なら素直に書けって?いや、ほら、変わった事をしたいぢゃないですか。しかし『ネットワーク・エフェクト』でも『三好一族』でもないです。

 

 あ、今年発刊予定の文庫版の書影(でいいんだろか?)ですね。

 ひとことで言えば、変わったボーイミーツガールですかね。互いに相手を利用し合っている、恋愛とは異なった感情の二人の話です。女の子の方は名探偵になりたい人、男の子の方は自由になる為に人殺ししたい人・・・え?

 この発想がね、いや、人〇しなんかしたら却って自由なんてないだろう、というのが常識的な意見なのですが、彼に言わせると人〇しをして何食わぬ顔で日常生活できる自由を獲得する、という趣旨だそうで・・・へぇ、としか言えませんよね、はい。そんな事で自由を実感して欲しくないなぁ、とか思うけれども、自由とは相対的価値って思い至らないとそういう風になるのかしら(個人の意見です

 彼女の方もね、移り気な性格だったのが、ずっと付き合ってくれた幼馴染に三行半突き付けられて、ようやく本気でやりたい事を見つけたという人で、それが実在の『名探偵』に会ってしまったから、その『名探偵』になりたいと。その為に積極的に謎と思われるものに介入していき、彼の方がそれに付き合わされるという物語。

 とはいえ、他の青春推理ものだと、それらしき解答の得られる事件が起こるのですが、この小説は、そんな解答を用意してくれない事ばかり。つまり平凡な日常が強固に存在しており、『名探偵』と認められるような推理を要する事件、揺るぎない謎解きというものが存在しない。すべての謎は曖昧でぼんやりとしていて、それが何だったのかはっきりしない。

 んで業を煮やした彼女は・・・という話です。

 なんかね、中二病をこじらせて実践していく人々、という感じで(人〇しもある意味そう。できそうもない事を夢想するという意味では)、とはいえ本人は真剣であり、その為のステップとして様々な準備、鍛錬をそれぞれしており、学内、仲間内ではそれなりに目立つ存在という・・・あ、十代にありがちな感じかも。

 読後に解り易い『なにか』を感じた訳はないのですが、なんとなーく「あ、わかる」って感じで最後まで読み通せました。続編があるなら読んでみたいですね。

 

 ジュニアで世界に行ってます。オートバイスポーツの世界はさっぱりなので、どういうカテゴリーなのか解りません。まぁスポーツものは主人公が爽快感を持った勝利とか挫折とかを味わうものなので、今回もそういうのを味わえましたよ?