pomtaの日記

だいたい読書感想か映画感想です。たぶん。

映画の感想は久しぶり?

 だと思うのですが、金曜日の晩に録画していたコレを見ました。

 

 端的に言うと、騙されっぱなしでした。前半と後半で、それぞれのキャラクターに対する見方がどんどん変わっていくし、最後まで目が離せない。十三年前の作品?そしてこれが大ヒットではなかったと?凄くいい脚本だと思うけれど、叙述トリックはやっぱり好き好きがあるって事ですかね。

 自分はアガサ・クリスティ作品の中では『アクロイド殺し』が最も好きなのですが、これも好き嫌いが別れるようで、発表当初のイギリスでは「アンフェアだ!!」って批難が巻き起こったらしいです。ブリ〇スなのに(ぼそ

 それはさておき、何であれ騙される事が嫌いな方にはお勧めできないって事なのかしらん。自分はそれぞれのキャラクターの印象が、どんどん変化していく様が楽しくって、後半はいい意味で裏切られ続けて、物凄く良かったのですがね。

 これ以上書けないのが辛いわ・・・

 

 森見さんのデビュー作ですか。内省的傾向のある屈折した主人公とその周辺の、大学生ならではの憂鬱と妄想が爆裂しまくっている作品ですね。そしてオチはない(ように自分には思えましたが

 自分からは手を出さないジャンルなのですが、知り合いの方が経営されている喫茶店で本交換文庫みたいなものがあって、あたしゃ『グランヴァカンス』を普及する為に持ち込み、それと引き換えにこの本をお借りしました。そして森見さんという方の、物語の核みたいなものを確認したような気がする。デビュー作にはすべてが詰まっていてるという言葉を信じるならね。

 これを幸せな方向に昇華したものなのかな?「夜は短し歩けよ乙女」は。

 しかし恋愛と言うものは、なんとなーく幸せな瞬間と、ままならない日常が織り交じってといるようなものと思ったりもして、この主人公のように、破局した後の自分の想いを研究心と言い張って悶々としている様は、「忘れろよ」と理性が思う反面、「気持ちは判る」と言う感性がある訳で、まぁ楽しい事を経験していけば、スピッツの歌じゃないけれど「君が思い出になる~(前に)」になるのかなぁ。書いていて、まったく不適切な例だよな、とか思いながら。

 あ、スピッツの歌では『君が思い出になる前に』は自分の中ではベスト5には入るかな。なので脈絡もなく、貼り付けておきます。はい。


www.youtube.com