pomtaの日記

だいたい読書感想か映画感想です。たぶん。

危うく忘れるとこだった

 日記を書くことを。些細な事で腹立たしかったり、それを抱えて仕事したり、図書館行ったり、艦これサンマイベントやったり(オイ)していたので、はい。

 読み終わったものは結構あります。同時進行で読んでいたものが一斉に読了できたって感じで、とりあえず今日とりあげる本の書影だけ掲げておきます。

 

 

 ジャンルは違えど新旧のSFでござります。

 『大日本帝国の銀河』は架空戦史+未知との遭遇でありまして、その未知であるオリオン集団の影響が如実に表れてきました。ちょび髭総統とヨシフ小父さんが一方はテロで、一方は事故でお亡くなりになり、HOI4ユーザーが大好きな独ソ戦が亡くなりました!!第二次大戦期で独ソ戦がないというのも珍しいかも知れない。

 それどころか、遂にオリオン集団の意図が見え隠れしてきましたね。当時の世界秩序が揺さぶられていますが、オリオン集団には他意も悪意もなく、ただ自分たちが地球にきた目的を合理的に果たそうとすると、そうなると。まだ、何故最初に接触した列強国が日独英ソで米国ではなかったのか、という理由が明確にされていませんけれども、アメリカの対応、そして太平洋艦隊の主力が壊滅した(アメリカだけでなく英国の東洋主力艦隊も)エピソードからすると・・・なんとなーく透けて見えますかね。そもそも最初の人類との接触は当時は未開というか、被支配民というべきフィリピンの人々で、彼らに教育を施すところから始まったらしいというところがね、当時の地球の国際秩序への挑戦とも受け取れ、そもそもの彼の目的が、意図せずともそうなりそうな気配。

 どーなるんですかねー。当時の人間の『常識』を逆なでしているところが小気味よかったりしたりして(あ、アタクシはアタクシから見て祖父世代という人々に、あんまりいい思い出がないので、そういう偏見はありますヨ)

 んで比較として1980年代のSFである「さよならジュピター」を上げまして、初めて読んだのですけれども'(図書館から借りた本が、何気にサンケイの初版でした)、まず感じた事は、男女の登場人物が雄であり雌であるということ。異性がセッ〇スを通じて慰め合う描写が多く感じました。まぁ濡れ場をもうける事が売り上げにつながる時代であったしね。現代のSFは逆に性別を感じさせない表現が良くあるような気がします。『大日本帝国の銀河』もセッ〇ス描写はないし、1930年代の偏見とかありますが、それを殊更強調する事はないかな。

 それから「さよならジュピター」は組織で動いているというよりも、卓越した個人技で世の中が回っている感じで、人口何億という人々が太陽系で活動している未来なのですが、組織で危機に対処している印象が薄い。これも作家性なのか、それとも時代なのか。「日本沈没」でも思ったけれども、超人的な能力を持つ人への信仰心みたいなものを感じたりしたり(個人の感想です

 あたりまえですが、書く人、時代の差によって感じられる事も千差万別だよなーっと思ったりしたり。そんな感じでした。