pomtaの日記

だいたい読書感想か映画感想です。たぶん。

あら、いけない。

 色んな事をやっていたら午前中に日記をする事を忘れていましたわ。お昼に書き終えたら伝票やら請求書やら起こさなきゃならないのですよ。

 慌てて日記を書くデス。

 

 なかなかろくでもないダンジョンボスでしたねぇ。そして最後の試験がまた、ろくでもない奴で、フリーレンはもう一級魔術師には、なるわけねーってあきらめていますね。でもお弟子ちゃんはどーでしょうか。身も蓋もない返事をしたところで次巻になりました。

 次も楽しみですねー。

 

 今年は日本史の南北朝時代を扱った興味深い本が多く出版されましたが、こちらは中国の南北朝時代を解り易く、しかしちゃんとツボを押さえてあるという優れもの。つまり入門書として、これ一冊読んでおけばだいたい把握できるという。

 特に自分としては南朝最後の王朝である『陳』について教えてもらって、ありがたかったですねー。中国南朝のビッグネームは何と言っても『梁の武帝』でして、彼の時代が印象が強すぎて、彼が起こし、そして侯景の乱で潰してしまったも同然という梁までは通史で語られるのですよ。ところが最後の『陳』については侯景の乱を鎮圧して王朝を建てた陳覇先の名前が出るくらい。後は北朝が隋で統一されて、当時の陳の皇帝がだめだめーんな男なので、あっさり隋に滅ぼされました、みたいな予定調和で語られてしまい良く解らない。

 陳は建国した当初は弱体で群雄割拠状態。それを二代目、三代目の皇帝が併合していき、そして北周北斉といった北朝についても戦場で優位に立った事もあったそうです。問題は、最初は北周に占拠されていた四川地方を奪還する為、北斉と結ぼうとしたら『中華王朝』を自任する北斉に相手にされず、それでは北周と結んで北伐しようと目論んだら、北斉が諸勢力の内部紛争で意外に脆く、北周との戦争であっさり滅亡。

 北朝が一つにまとまってしまって慌てて出兵するけれども、意気があがった北周にやられまくり、「皇帝業、遊び惚ける事と覚えたり」という後主が即位したおかげで北周から隋に代わったタイミングを生かす事もできず、準備万端整えた隋に一蹴されてしまうという。悲しいなぁ。

 この時代は飢饉などで南下して北朝を建てた北族や周辺諸民族が、次第に漢民族と融合していき、隋唐という世界帝国時代を準備した時期とも言えます。肝なのは漢民族に吸収された、というよりも互いに影響を与えながら融合していった点で、血統のみならず生活習慣、考え方にいたるまで、後漢時代までの漢民族とは異なる人々が隋唐を構成していると思うのですよ。

 排他的な同化ではなく、融合と書いたのはその為で、調べると面白い時代なんですよねー。考古学的発見が続くと新しい事が判るかもですよ。