pomtaの日記

だいたい読書感想か映画感想です。たぶん。

雨が激しく降ってます

 この雨の後に冬の寒気がくるらしいですよ?明日になれば分かるかな?

 土曜日はオフのマダミスに参加してきました。だんだんやり方が解ってきたよーな気がする~。キャラ勝利点は半分以下ですが、謎の解明は最後の一歩が足らなかったみたいな感じ。またやりたいなぁ。にひひひ。

 日曜日は図書館へ返却、知り合いの喫茶店で珈琲をいただき、合計六キロ弱ぐらい歩いたのかね?本も良く読めましたよ、はい。内容は呆れるという腹立たしいというか、なんですが。

 

 結果的に日本を破滅させた同盟と言えるでしょうね。発端は日本陸軍がドイツ推しであったこと。第一次大戦でドイツの領土を火事場泥棒したのに、悪びれずに接近する、そのつらの厚さというか、いじめと同じ構造で加害者は遊びと思っているとか、そんな感じなのか知らん。駐独ドイツ大使とまで呼ばれた大島浩ナチス・ドイツのリッペントロップや国防軍防諜の親玉となるカナーリスと接触したのが最初で、彼らはソ連の脅威に対抗する為に日独の接近を画策しました。

 問題は両国とも外務省という専門部局ではなく、軍人やら民間人やらが勝手にやらかした事が、機会主義的に話が膨らんでいき、互いに互いの都合だけで話を進めていくという・・・軍事同盟にしてもお互いがお互いを利用する事しか考えていないし。

 ヨーロッパで覇権拡張する為に英仏の戦力がアジアに分散される事を目論んでヒトラーは日本との同盟を望み、日本は『強い』ドイツと組む事で日中戦争やら英米仏やらに対して発言力を強化しようとする・・・このあたり、ドイツは現実主義だけど、日本は願望的な側面がありますね。普仏戦争で当時最強と目されたフランス陸軍に勝利したプロイセン=ドイツが日本陸軍はお気に入りで、何故ドイツが普仏戦争に勝てたのか、真剣に研究したのかな?

 陸軍の独走、暴走で状況が悪化するけれども、格差是正や好景気を戦争に求め、日中戦争で軍需景気を得た国内の評価は平和ではなく「勝利」になり、ナチス・ドイツが博打に勝つたびに、それに魅了され、本来なら軍艦をつくる精密機械や、軍艦を動かす石油の輸入元である英米を敵に回せば、戦争なんて遂行できなくなると解っている海軍の中堅将校すらドイツとの同盟を望む始末。冷静に考えれば利点に乏しい事は一目瞭然なのに。

 加えて松岡洋右という大言壮語の大衆政治家が挑発的な発言を繰り返し、米国との和睦を台無しにするわ(本来なら対立する要因なんて、中国利権をおすそ分けすれば、ほぼほぼなかった)、ドイツと結ぶ事を決定的にして、軍人の誰もが勝てないと解っている英米との戦争に踏み込んでいくという・・・

 登場人物の発言の中で昭和天皇だけが冷静で現実的で、勝てないのに戦争をするという軍人たちの言葉にあきれ果てているというか、何というか・・・なに、この無責任な連中は?たぶん家業として日本の統治者としての責任を感じていたから、天皇だけがある意味冷静で現実的であれたのかも知れませんが。

 まぁこういうのって世間の支持がないと回りにくい話ですし、政治家や軍人に騙されたというても、当時の日本人が望んだ事でもあるし、つまり当時の日本人の大半が無責任で誤認の夢に溺れていたという事なのでしょうかね。

 その松岡洋右の外務省幹部スタッフにうちの遠縁の人物がおるんですわ・・・父方の祖父母が「戦争だから仕方ない」しか言わなかった理由が少しだけ理解できたかな。はぁ。