pomtaの日記

だいたい読書感想か映画感想です。たぶん。

バタバタ・・・

 月曜日はそんな感じになりがちでして、本日の日記を書くのも午後三時を回りました。まぁ仕方ない。バタバタしているだけで儲かってといる訳ではないのですよ、はい。そして読み終えたものはお金に関するもの。

 

 平凡社のこのシリーズが刊行されてから、図書館に結構な速度で入っているのですが、この本はいつもの日本史、中世史の書棚で見た事がありませんでした。そしたらですね、MMT関係の本を選びに経済関係の本がある書棚に行ったら、あったのですよ、はい。

 日記に何度か書いてきましたが、奈良時代に発行されて以来、日本では貨幣というものを時の支配者が発行した事は江戸時代までありませんでした。貨幣の発行が『国のため』という認識がなくて、自然発生的に流通しているなら、それでいいぢゃない、という軽い考え方のようです。

 それぢゃあ江戸幕府は、今度こそ『国のため』に貨幣を発行したか、と言ったら、そんな事はなく、当時の参勤交代で旅する武士たちの、道中の利便性をよくする為に貨幣を発行したようです。

 貨幣の本質は、物品そのものでは嵩張るし、保存も困難の場合があり、その代価を図る計量貨幣として持ち運びに簡便ならば、それに越したことはない。しかるべき代価で物が流通すればなんでもいい。しかしその価値が安定していれば取引コスト(面倒)が少なくなる、という事で江戸幕府が貨幣を発行したのは、そんな旅する武士たちの為に、簡便で価値が安定している貨幣を発行するという目的の為でした。

 流通するならば貨幣は何でもいいって極論は、そもそも需要に比べて貨幣の流通量が少なく、最終的には銭らしき形をした銅貨ならば、それを基準銭にしてしまうところまできて、だれが発行したまで問わなくなったという。貿易都市堺の産業の一つは、無文の銭発行で、日本国内でも足らないのに、交換比率的に利益が出るからって東南アジアにも輸出されていたそうです。

 経済の話って、さらっと聞くと、なんでそうなんねん?みたいな話が多くて、この本に書かれている事も、そういう観点から読まないとだめなのねぇ、という事を考えさせられます。新日本銀行券も発行される訳ですし、貨幣、お金の歴史をちょろりと考察するのもオツなものだと思ったりしたりして。

 あ、三十文字ほど足らなかった。もっと書くべきことがあったかもしれないけれど、前回とか読んでいた先に書いていたから、それで勘弁して(オイ