pomtaの日記

だいたい読書感想か映画感想です。たぶん。

書き忘れてたっ

 はい。午前中に用事が立て込んでいたので、書いたとばかり思いこんでいました。というか、書くネタがないから無意識に失念していたのかもしれない。そうそう本を読み終える事などできる訳はないのです。『盟約の少女騎士』は好みの話でノリノリで読めたから早かったのです。そしていつもよりも時間を延長して読んだからなのか、眠たくて仕方ない・・・今も早寝したくて仕方がない(あ

 今読んでいる本は、通貨の歴史はようやく江戸時代が終わり、明治維新になりました。江戸末期の不平等条約のせいで経済的に不利になった、というのは教科書で習いましたが、どうもそう単純な話ではなく、幕府は「外国と商売をして遣わす」という尊大な態度をとりたがり、あえて不利な通貨レートを結んだけれど、その後、あの手この手で均衡を取ろうとしたし、外国でもそんな暴利を貪れる期間は短くて(市場が均衡を取ろうとする)思ったほど日本から金などが不平等に流失をしていないと。どちらかというと、混乱期に財源を通貨発行益に求めて紙幣などを乱発した西日本を中心とした藩の為に物価高になり経済が混乱したと・・・西日本の雄藩と言えば、薩摩、長州などなどですね?はい。またもや明治維新をやった連中がやらかしていますよ。

 あと、元禄と並んで江戸文化が栄えた化政期の好景気も通貨量の増加が一因だとか。なるほどねー。

 もう一つ読んでいるのは中国の北宋の皇帝、徽宗期の政治状況を論じたもので、だいたいの人には馴染みのない人なんですけれども、水滸伝に登場した人の好い遊び人皇帝・・・でどれぐらいの人が判るだろうか?とにかく書画に優れた功績を残し、政治向きの事は権臣に投げっぱなしで、その権臣が好き勝手やっていたので北宋が滅亡した、というのが通念なんですが、どうもそういう単純な話ではないようです。

 室町幕府足利義政も文芸ごとに浸って政治をしなかったと言われていましたが、近年は、むしろ介入しすぎて混乱を招いたような説が有力でして、同じように書画をよくする文化皇帝も自らの政治的意思を通すために宰相たちのすげ替えを積極的に行っている事が近年わかってきたようです。水滸伝で悪者にされている蔡京も、政界を自らの支持者で独占しようとしますが、徽宗の介入によって果たせず、また外交方針、儒学上の考え方などで徽宗と対立した場合は、あっさり罷免させられています。息子、孫の代まで徽宗の政府に参画していたし、なんだかんだいうて徽宗の政治方針を実現できたのは彼ぐらいでしたので、どうしても北宋末期に大物政治家としてやり玉に挙がってしまうのが真相のようです。まだ北宋滅亡まで読んでいないのであれですが。

 つまり今読んでいる本はどちらも興味深いので、じっくり読みたいのです。はい。千字超えた~。