pomtaの日記

だいたい読書感想か映画感想です。たぶん。

昨夜の映画は・・・

 クライムコメディという説明文を見て録画してみたのですが・・・ええっと、この作品をコメディとカテゴリーした人とは、ちょっと意見が合わないよナ・・・

 

 B級・・・ではないですね。二十四時間営業の、ガソリンスタンド+コンビニという営業形態の店に勤める(たぶんバイト)のコミュ障の女性が主人公なんですが、本人、一生懸命に他人のと繋がりを求めるのですが、空気読めないので相手が求めていないアドバイスとかしがちで、しかもそれが解らないから距離を取られがち。まともに相手をしてくれるのは新米保安官補佐のアジア系の男性ぐらい。それも半分は職務っぽいんだけど。その保安官補の写真を隠し撮りとかしているとこなんか、ああ、ダメな感じだなぁ。

 同僚の女性はストーカーさえついてしまうぐらい人気があるので、余計に自己肯定が弱くなってしまう。その女性、性格悪いけどね。たぶん、はっきり物を言うところが受けるのかね?

 もうすぐシフト交代という時間になって、なんというか、勢いだけで生きてきましたって若い男が強盗してきて、ちょっとそれがいい男だったから、何を思ったのか主人公、強盗に協力的になりレジのお金だけで被害を食い止めようとする同僚の努力をぶち壊し、金庫のお金まで出して自分も一緒に逃げるとか言い出して・・・

 たぶん、この主人公の常識的でない反応や行動がコメディだと言いたいのだろうけれども、自分には他人との距離感やかかわり方が解らない孤独な人が、思い切って行動すれば現状を変えられるかも、と期待するけれども、やっぱりその行為も拒絶されて、次第に自暴自棄に・・・でもやっぱり一線を越えるのは怖い・・・という、思い切りとかやり方が解らない人の、恐怖や絶望、戸惑いを描いているように見えて、笑うどころではなかったですね。

 コメディぢゃないですよ、自分にとっては。

 よくできていると思うし、最後まで早送りせずに見ましたが、面白いかというと、どっちかというと胸が痛くなるような部類の映画でしたね。最後の最後に保安官補に助けられて「大丈夫か」と声をかけられた時、「それは本心よね?」とか確認したのが、自分の好意が受け入れられなかった彼女が踏みとどまれる最後のチャンスみたいに自分には見えました。

 事件の最中に訪れた客の中で、自己中心的な発言を繰り返しながら、泣いている主人公に気が付いて、気遣う言葉をかけるおぢさんキャラがなんか印象に残りましたね・・・

 コメディぢゃないですよ、はい。