pomtaの日記

だいたい読書感想か映画感想です。たぶん。

眠くて眠くて

 余りにも『眠い』という状態が日常的になってしまったので日記にも書いていなかったのですが、昨日は本当に眠かった・・・午後七時過ぎから午後八時半までの記憶が曖昧で、それぢゃあ早く寝ればいいぢゃないとなるのですが、就寝すると・・・はい、お分かりですね。転寝で睡眠欲がある程度満足しているので、寝付けなくなるのです。はぁ。おかげで読書ははかどりますが(あ

 でもこれはサクッと読めましたよ。

 

 

 思った以上に短編だったし、漫画だったから(オイ

 『ジョゼと虎と魚たち』という作品を知ったのは、よーつべで、くるりの『ハイウェイ』という曲を検索していた時で、そこで初めて『ハイウェイ』が実写映画『ジョゼと虎と魚たち』のテーマソングになっている事を知りました。映画のシーンをつかった『ハイウェイ』の動画でたぶん公式ぢゃなかったと思うのですが、ちょっと生々しいなぁと、敬遠していたのです。日本映画って時に生々しく感じるので、あんまり触れないのですが、それを感じたのですね。

 んで調べたら田辺聖子さんの作品だと知って、図書館を探したのですが書棚に見当たらない。なら、まぁいいか、と放置していたらアニメ化されて、それがWOWOWで放映されたので先日見て、ほぉ、こういう話だったかーっと思ったら解説の人たちが「こっちはソフトだ」みたいな話をしていたのですよ。実写版はエロスありありみたいな。

 原作もエロいのかな?読んでみたいな。と思い立ち。どうせポチるならアニメのキャラデザ方が漫画化したのも買ってしまえ、と上記の本たちが手元に届きました。もう一冊購入したのですが、それは今読んでいる『用兵思想入門』・・・ジャンルが違いすぎるな・・・

 んで原作小説読むとですね・・・ん?設定が実写映画ともアニメとも違う?ジョゼが身体障碍者で高齢のお祖母さんと住んでいるところは同じですが、恒夫の学業が実写ともアニメとも異なり、その友人たちは登場せず、実写の就職先は知りませんが(介護系の学生だから、その方面に就職したのか?)、アニメ版は海洋関係の研究者になるべくメキシコに留学していく事になりますが、原作小説ではどこかの市の職員にもぐりこんだ、みたいな説明。アニメでは接吻で幸せを感じていますが、原作ではずばりセックスで「幸福とは死んでる状態みたい」としみじみと味わっております。

 身体障碍者と健常者のラブストーリーとして、世間の障碍者に対して冷淡なところ(アニメは両親は事故死しているけれど、原作はもっとジョゼに対して過酷で、彼女の一人称が『アタイ』である理由も切ない)を踏まえて、それに同情するのではなく、一人の人間として寄り添うという事が押さえてあれば、製作者のアレンジが許されているのかも知れません。

 田辺聖子さんという事は写真でお顔は存じ上げていたのですか、なんか、こう、古いタイプの考え方なのかなぁ、と勝手に考えていて触れてこなかったのですが、すごくシンプルで色あせない感性の持ち主であったように感じました。ジョゼが収録されている短編集の、他の作品をまだ読んでいないのですが、読むのが楽しみになりました。ええ、『用兵思想入門』の後に読みます・・・