pomtaの日記

だいたい読書感想か映画感想です。たぶん。

雪が舞っていたなぁ・・・

 予報では午前中は降雪の恐れがあるとかいっていましたが、現在は日も差しており降雪も止まっています。このままでいいです・・・

 子供の頃は積雪があればあるほど良かったのですが、車を運転する身になると、積雪は勘弁・・・って久しぶりに天気話題から始めたのは、どういう導入すればいいか、良く解らなかったからです。だいたいいつも考えなしに書き始めているのに、時々こうなる時がある。

 

 古代の戦術の萌芽(古代ギリシアのテーベ、エパミノンダスがスパルタを主力とする軍隊に勝った事績から始まっています)から現代アメリカのドクトリンまでを解説している本です。ナポレオン以前までは何度も読んだ記述。ナポレオンから現代まではあんまり触れた事がないので・・・というか大戦期は各国陸軍教範の比較本を読んだから、それ以外はって事になりますが、割と新鮮なお話でしたねー・・・

 意外だったのは制海権とかで有名なマハンって人の理論、一番熱心に読んでいたのは日本人らしく、しかもマハンの理論は現代の海軍にはそのまま導入されている訳ではないってこと。どちらかというとイギリスの・・・名前忘れちゃった・・・人の理論の方が現代海軍では採用されているらしい。まぁマハンの制海権は艦隊決戦を挑むものらしいですからね・・・艦隊は存在する事に意義があるっていうのが現代のドクトリンだったかしら?大金投じて建設した艦隊が、一戦で役立たずになるよりは、補給航路を締め上げて苦しめる方がよっぽどコスト安で戦略的に有効ですよね。

 アメリカが真剣にドクトリンを意識し研究し始めたのはベトナム戦争に敗戦してからで、人もそうだけど軍隊や国家も明確に失敗したって自覚しないと改良とかには手を出さないもんですよねー。でも、なぜベトナム戦争に敗北したのかって理解しても(軍事上の目標が戦勝点ではなく、戦争継続の意思を折る事こそ戦勝点という)、それを実践で生かせているかというと・・・イラク戦争やアフガン戦争の顛末を知っている2022年現在では、そうでもないよなーっと。両方とも混乱だけを残して撤兵しており、とても成功したとは言い難い・・・知っていても実践するのは難しいって話。

 あと、二十世紀に半世紀以上通用したドクトリンを持っていたソ連軍が、なぜアフガニスタンで敗北したのか?平地での運動戦に特化していたという事なのか、それとも他に理由があるのか、ずっと知りたかったのですが、今『アフガン侵攻』っていう1979~89の事柄を扱った本を借りて読んでいます。疑問に答えてくれるといいなぁ。